試験制度と暗記脳
233909 6/27なんでや劇場レポート「日本人はいつ物を考え出すのか?」(2) 学習観念が役に立たないのはなぜか?
 
匿名希望 10/06/29 PM00 【印刷用へ
その先に必要となる認識力は、認識力の下部構造(土台)たる共認力と、上部構造たる観念力に分かれる。⇒観念力をどのように鍛えるのか?⇒そもそも観念力とは何か?

企業活動に代表されるように、外圧が働いている状況下で壁を突破するために必要となるのが観念力だが、そこで現実に使っている認識は、ほとんどが身近な体験認識である。

そこでは、小中高大で勉強した認識群はほとんど使っていない。これだけ長い時間をかけて勉強した学習観念が役に立たないのはなぜか?

@まず、記憶に定着していない認識は使えないという単純な事実がある。学校では次から次への新しい教科内容を詰め込まれ、せいぜい2〜3回復習してお終い。共認回路と観念回路の間には大きな断層があり、その程度の復習では観念は定着しない。定着していない観念が使えるはずがない(本で読んだだけの知識も同様)⇒観念を記憶に定着するためには反復千回(暗誦千回)が不可欠。

例えば、ユダヤ人の『タルムード』、イスラムの『コーラン』、戦前の日本人の『四書五経』の反復がその事例だが、これら反復に値する書物は創始者一人で作ったものではない。数百年に亙って何十〜何百人もの弟子たちによって洗練されてきた成果である。それに対して近代の書物は全て作者個人が書いたものにすぎない。これだけでもその中身に雲泥の差があるわけだが、今後作られる新しい認識の条件の一つがこれである。つまり、新しい認識も個人の創作物ではダメで、みんなの手によって改良を重ね、洗練させてゆく必要がある。

A次に、学校で教えられる観念が近代思想、つまり現実には存在しない架空観念であること。
人文科学は100%架空観念である。古代宗教においては神であり、神が個人(→自由・人権)に置き換えたのが近代思想である。古代宗教〜近代思想に至る思想全体が、このような極めて幼稚な中身しか持っておらず、そのような架空観念が現実の役に立つはずがないのである。

それに対して、自然科学は全く役に立っていないわけではない。目先の効率→生産力の発展には寄与してきた。その違いは、人文科学が架空観念であるのに対して、自然科学は現実を直視して法則化した事実認識であることにある。

但し、近代の自然科学も個人主義のパラダイムに嵌っており、対象を分解し分析する要素還元主義に捉われており、自然世界全体を統合できない。その結果、効率化によって生産力は発展したが、一方で大量の歪みを生み出してきた(ex.原水爆〜環境破壊)。この歪みの責任の少なくとも半分は近代自然科学にある。分解主義・要素還元主義ではダメであり、全体を統合した統合原理が求められている。

体内の様々な物質の複雑な相互関係がどうなっているかは未だ解明されていないにもかかわらず、ある一つの食品成分だけを取り出して、これは身体に良いor悪いと(いかにも科学的に装って)喧伝する現代の科学者の姿勢はペテンそのものである。今や自然科学も人文科学に負けず劣らず幼稚なレベルに成り下がったと言わざるをえない。

Bまた、資格も現実の役には立たない。
本来、周りの役に立つのが役に立つことだが、資格は自分のために役に立つに過ぎない。ということは資格とは利権に他ならない。この点では大学も同じであり、学歴という利権がほしいから大学に行くのであって、それでは現実の役に立つはずがないのである。

私権時代から共認時代への大転換期を迎えて、新しい認識が求められているのが現在である。旧思想が役に立つはずがない。にもかかわらず世界中の学者は過去の遺物(学問)の解釈に終始しており、自らは新しい認識を何もつくっていない。

では、新しい認識はどのようにして形成されるのか?
 
  List
  この記事は 233908 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_233909
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
「日本人はいつ物を考え出すのか?」(2) 学習観念が役に立たないのはなぜか? 「共同体社会と人類婚姻史」 10/08/21 AM09
236445 精霊信仰は原始の自然科学 山田孝治 10/08/19 AM08
236424 分化だけではなく、統合も必要 匿名希望 10/08/18 PM10
236391 近代科学は発生起源の時から,狂っている! 猪飼野 10/08/18 AM07
235480 7月31日サロンでの気づき ノン 10/07/31 PM10
234823 試験勉強は、どうすれば活力をもって取り組めるのでしょうか? 越見太士 10/07/17 PM11
6/27なんでや劇場「日本人はいつ物を考え出すのか?」 劇レポ2/5 「ブログ de なんで屋 @東京」 10/07/09 PM02
234200 大学で学んだ知識は仕事では役に立たない 団子好き 10/07/04 PM06
234080 公教育の恐ろしさ 石橋創 10/07/02 PM07
233995 現実の成功体験、充足体験を言葉化したものでなければ役に立たない 越見源 10/07/01 AM00
6/27なんでや劇場レポート「日本人はいつ物を考え出すのか?」(2) 学習観念が役に立たないのはなぜか? 「日本を守るのに右も左もない」 10/06/30 PM07
233974 あれは、そうだったのか! 学者と報道の謎が解ける 森羅万象 10/06/30 PM01
233912 6/27なんでや劇場レポート「日本人はいつ物を考え出すのか?」(3) 騙しの破綻→特権階級は追い詰められている 匿名希望 10/06/29 PM03

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

「合同板」必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
風土、生産様式、婚姻制
原始婚と性習俗
原始人類(後期)の全員婚
村落共同体の規範について
『日本婚姻史』の概略
日本の交叉婚の特殊性
「交叉婚」の集団性は?
交叉婚で発生した男の自我
江戸時代の結婚〜制度から見た男女の地位〜
西洋人の精神構造と異常な性意識
近代思想の結果が、現代
資本主義とセックス
セックスが「罪深くいやらしいこと」であるから、「処女性」が尊重される
処女観、初交観
夜這い「オコモリ」1
夜這い「オコモリ」2
夜這い「オコモリ」3
夜這い「オコモリ」4
和島家族論
水野家族論
夜這いの解体と一夫一婦制の確立1
夜這いの解体と一夫一婦制の確立2
夜這いの解体と一夫一婦制の確立3
恋愛も代償充足
その関係そのものが、心が通じ合えない構造にある
恋愛は共認不全をごまかす為の価値観念
性的独占意識の心理的転機
多くの男に女として認められること
オヤとコ(柳田民俗学から)
親の囲いが、対象を遮断し、活力を衰弱させる
過保護空間
「子供」という旧観念
婚姻が社会と切り離されて50年も経ってない
「二分の一成人式」に欠落しているもの
謝罪と感謝の方法
心の器
「セクハラ」の驚くべき事実。
イイ子・ワルイ子

『るいネット』は、47年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp