原始人類の婚姻様式と男女和合充足
232224 自然観、世界観と繋がる性の充足
 
阿部和雄 ( 41 東京 設備士 ) 10/05/26 AM00 【印刷用へ
セックスの充足を説く事例として、ポリネシアンセックスが有名です。最近話題になったスローセックスにも通ずるところがありますが、その特徴は肉体的な交わりより精神的な交わりを重視しているところ。

精神的な交わり?といわれてもピンとこないところがありますが、実はポリネシアンセックスのカギは彼らの世界観、自然観に見出せます。

ポリネシアの島々では、神の世界創生の物語が神話として語り継がれています。

『あるとき貝殻の中の暗闇に厭きた神様が、貝のふたを持ち上げて空を創りました。そして残りの半分を砕いて岩と砂をつくり、自分の背骨を山脈を、内臓で雲を、筋肉で肥沃な土地を、手足のツメから海の生き物をつくり出し、最後に人間を創造しました』

このような世界創生の物語を背景に、ポリネシアの人々は万物に“マナ”という超自然力=生命エネルギーが宿っていると考えます。
そして神の体から創られた世界と、おのれの体も同じ“マナ”持っており、それを分け与えたり、取り込んで、各々が生きる力を蓄えるという世界観をもっているのです。

その世界観は、セックスを通じた男女の関係でも同様です。セックスは“マナ”の交換であり、生命エネルギーの交流が“性の充足”の原点だと捉えているのです。

ポリネシアンセックスは、じっと抱き合い、身動きすることなく沸き起こってくる快感の波に身をまかせ、2人の体が完全に融合する感覚がその極意であるといわれています。しかしその融合は決して2人の間だけのものではなく、“マナ”を持つ全ての人、生き物、そして自然との融合をも意味していて、彼らにとってのセックスは、豊かな自然界との交流そのものではなかったかと考えられます。

自然も人間も我が身も全てを同一視し、全てが“マナ”という充足エネルギーを湛えた存在として肯定視する彼らの意識は、性の再生を模索する私たちにも貴重なヒントを与えてくれそうです。
 
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