古代市場と近代市場
232219 日本の農業の機械化の歴史
 
かつまた ( 28 神奈川 IT業 ) 10/05/25 PM10 【印刷用へ
農村の解体の一因となった農業の機械化について分かりやすく纏めてあったのでご紹介します。


以下未来の農業より引用リンク


3、日本における農業機械の歴史

戦前

日本では明治33年ごろ農用にエンジンが用いられはじめた。その約10年後には「農発」の国産機が誕生し、1920年頃には他の農用機関も国内生産が始まった。とは言え戦前は牛馬耕が中心であり、耕うん機など圃場で移動しながら作業する機械は皆無であった。一方、定置型の機械である動力脱穀機や籾摺り機のような収穫後の機械は、約30万台も使用されていた。だが、それらの所有者は主として大農家や請負業者であった。

終戦直後

戦後の農地解放により農家の大部分は自作農となり、増産技術の導入を積極的に行なうようになった。その結果 耕うん機や勅力噴霧機を中心に急激に普及することになり、とくに昭和25年(1950年)頃、アメリカから導入されたメリティラ(小型耕うん機は、家蓄用の犂トラクター用に改良した凌用犂をセットして耕うん作業に、また簡易トレーラーをセットし運搬業に使われ、爆発的に普及した。これらの歩行型トラクターは昭和30年(1855年)には約8万台の普及であったが、昭和42年(1967年)には300万台以上となり、日本の農業機械の歴史の中で最も急激な増加率を示した。これらの動力源は、当初はモーターや低速の石油発動機だったが、次第に中高速の石油発動機、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンなどに代わっていった。かつての主役であった牛や馬から日本の水稲作の主役は、歩行型トラクターにゆずられ、とくに耕うん作業や運搬作業では完全に汗から解放された。

高度経済成長期

昭和35年ごろからの10年間は、いわゆる日本経済の高度成長期であり、農業においても規模の拡大と果樹・畜産の選択的導入などがはかられた。農業機械分野においても、海外から大型トラクターやコンバインの導入が行なわれ、機械化が遅れていた水稲作の田植えや収穫について、官民の研究者や技術者が総力をあげて田植機や収穫機の開発を進めた。その結果、動力バインダー、自脱型コンバイン、動力田植機など日本独自の機械がつぎつぎと開発され、急速に普及して、水稲作における農作業は、全部機械化されることになった。

現在

水田稲作の機械化は完成の域に達したともいわれ、蔬菜園芸(畑作)も機械化が進展し、ダイコン、ニンジン、キャベツ、タマネギなど、生産量が大きい野菜の収穫機や、野菜苗の接ぎ木ロボット、野菜苗の移植機が徐々に普及している。現在のところ、日本で今後10年の間に急速に進歩する農業機械技術、爆発的に普及する農業機械はないと考えられ、日本の農業機械は成熟した分野であると見なされる。より高度な機械化も進んでおり、コンピュータ制御を駆使するコンバインや果樹の自動選別などが実用化されている。農業ロボットについては、ほとんどがいまだ研究段階であり、今後の実用化が望まれる。

―以上―


日本の農業が急速に機械化していったのは戦後の1953年(昭和28年)に施行された「農業機械化促進法」の影響が強く、その後、1953年(昭和36年)に「農業基本法」が施行され農業機械の高性能化が進んだことにより、少数の大農家と大多数の兼業農家という構図が出来上がっていったようです。
 
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