現代意識潮流を探る
231473 否定の衰弱
 
川井孝浩 HP ( 37 東京 設計 ) 10/05/10 PM11 【印刷用へ
年々、遊び・娯楽が失速する中でのゴールデンウィーク。

若者の街渋谷でも、いよいよ意識潮流の変化が芽生えてきているようです。

連休ともなると毎年のように各地から若者達が街に集まり、何をするでも無く街中を徘徊する若者達。マスコミの報道では、未成年であるにも関わらず夜通し街を出歩き、飲酒を行う若者達のタブーを相変わらず否定的に捉え、社会不安を煽るかのような報道。

しかし、そこでインタビューに答えた青年の言葉は見事に現実を捉えていました。

なぜ、渋谷に来るのか?との問に対し、
「難しい質問ですね。実際、朝までここにいても、何もやることが無い。面白いことなんて、何もないっすよ。」

少し上の世代から見ると、渋谷の街も年々活気を失いつつあるが、それは社会や大人達が「不景気」を連発しているからダメなんだと言う。

しかし、このコメントも全く的を得ていない。

渋谷に集う若者達の多くは、家庭に居場所が無いから街に出てくるのだそうだが、一方で娯楽に埋没するほどの気力も失われつつある。

遊びや娯楽の類は、私権圧力という現実からの解脱行為として、あるいは現実逃避の道具としてもて囃されてきたに過ぎない。つまり、その行為そのものが「否定」意識に根ざしたものだ。

しかし、既に貧困は消滅し、同時に若者達の中では共認収束が顕現している。この仲間収束の延長に、家庭からの離脱や社会収束の潮流もあるのだが、唯一そこに歯止めを掛けているのが、既存の私権制度や私権観念と、それらを正当化する近代思想等の架空観念。この中身の無い「自由」や「個人」を求め続ける限り、活力はどこまでも衰弱する一方なのだと思う。

では、街に出てくる若者達は何を求めているのか?

その答えは明確だろう。もう、既に否定するものなど何も残っていない。目の前の相手に期待し、周りの期待に応える事で、誰もが充足の得られる社会になっているのだ。

古い制度や観念に引きづられるのを止めて、新しい認識、つまり『共認充足』を求めて街にでれば良い。そうすれば、無限の期待⇒課題が生まれ、役割を生み、活力を見出し、新たな活気に溢れた街=人々の社会が再生する。
 
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