「下には言い難い。」
「説教になってしまったりする。」
「一対一では出来ない。必ずオープンな場所で行うようにしている。」
衝撃的だった。上の人は全くそんな気を使わず、間違いがあればガンガン指摘して正していく印象があった。下から上に圧力を掛ける以上に、上は悩んでいるのだと知り、私権⇒共認への転換期において、一番頭を抱えているのは上の人たちなのだと気付いた。
>私権のヒエラルキーによる上からの圧力では末端まで行き渡らないので自我が蔓延る。これが面従腹背⇒言い訳・誤魔化しが蔓延る根本構造である。この構造を断ち切るには、下からの共認圧力の形成しかない。下からの共認圧力によって言い訳・誤魔化しを許さない。これができた企業が勝ち残ることができる。(229229)
このままでは共認原理へ転換しきれず、まず勝ち残ることは出来ない。そこで『下から圧力を形成するには?』に焦点を当てて考えてみた。
@他チームの上へ圧力を掛ける
同じ会社に属していても、他の接点があまり無いチームがあるかと思う。(ここでは社内であるが接点の少ない小単位の違う組織をチームと表し使う)自チームであれば自ずと上下関係なるものが成立し、互いに言い難い状態になってしまうが、他チームであれば、その上下関係とは無縁の所で一石投じることが出来き、心理的にも軽いはずである。
まず、自チームが難しいなら、社内の他チームへ圧力を掛けていくことから初めてはどうだろうか。
A肯定的な場の形成
「この人には何でも言い易い」逆に「この人には言い難い」などの感覚は誰しも持っていると思うが、この違いは何なのか?を考えると、その人が作り出す場の肯定感が規定しているのはないだろうか。
ある人(下から圧力を掛けてもらえる人)は、まずレジュメをつくったり、半答え(仮説)を用意したり事前準備に力を注ぐ。そして、ミーティングの場にはお菓子などを用意する。ミーティングでは時折笑いが起きるが、その方が結果として良い成果が出るそうだ。他にも、他チームのメンバーをミーティングに招くのも圧力形成には有効そうだ。
上は指摘や圧力を掛ける方法を考えるのはなく、下から圧力を掛け易い(=圧力を受け易い)場を作っていくことが求められているのはないだろうか。
B圧力形成の仲間を作る
そして、一人では圧力など作る事はできない。だからこそ仲間が必要なのである。
>まず、周りに働きかけて仲間を作る。それが職場の大多数の共認になれば成功である。一昔前ならそこから要求主義の組合運動的な活動になったものだが、それでは対立にしかならない。現在は、上に対しては「なるほど、それなら上手くいきそう」と思わせることで上を巻き込んでいく方がはるかに成果が高い。そして、上長を攻略するためには、女の味方がいるかどうかが重要。 (229248)
周りと話している間に、不鮮明だった違和感も鮮明になり、確信に近づいていくことが出来る。また、その過程を共認しているからこそ、みんな共認を形成することが出来る。下は物腰軽く、周りを巻き込んでいくことが求められているのだと気付いた。
>上を動かすにも、下からの共認圧力の形成が不可欠である。
∵みんな共認には誰も逆らえない。(229248)
会社を共認原理に基づく組織へと転換させられるのは『下』と言われている人たちしかいない。会社(組織)としてどう勝っていくのか?に応えるためには『下』が奮起しなければならないのだ。 |
|