日本人と縄文体質
228741 王権の生産1〜3を読んで2〜倭国大乱から卑弥呼へ
 
山澤貴志 ( 44 鹿児島 ITコンサル ) 10/03/22 PM10 【印刷用へ
渡来人たちの縄文人(倭人)の抱きこみは、おそらく朝鮮半島において既に経験済みであったと思われる。それ故に、弥生化のスピードもかなり早かったのであろう。しかし、弥生化=稲作化によってもたらされた「私有意識」は次第に土地と外交ルートを巡る縄張り争いへと発展していった。

>列島各地に出現した大小様々なクニと、それを率いる首長。いわゆる倭国大乱と言われる時代がやってきます。・・・各クニの首長たちは、制圧するか、滅びるかの二者択一の戦争ではなく、その時点においての勢力基盤を維持しつつ戦争を回避する、連合体という道を模索し始めました。その連合体が機能するためには、連合を統一するための最高首長の存在が必要で、それ無くしては限りなく緊張状態が続くと考えたのでしょう。王の出現としては、極めて稀な手順です。

天孫降臨民族と出雲族はノミノスクネ「野見宿禰」とタイマノケハヤ「当麻蹴速」の相撲対決で国取りを決めたといわれています。リンク

軍を挙げての全面対決ではないというところが、いかにもその後の日本的政治決着のあり様を象徴しています。相撲はモンゴルの遊牧騎馬民族に起源を持つといわれます。大陸での負け組であった渡来王たちは、全面戦争でなく、部下たちの争いで決着を付けたのでしょう。このことは、日本の支配階級といえども負け組でしかないが故に、本気で戦う気がない、というよく言えば平和体質、悪くいえば傍観者的体質が濃厚であるということを意味していると思います。部族連合自体は、アメリカンインディアンにも見られる普遍的な体制だと思いますが、支配階級が外からやってきて、その支配階級同士がかってに野合してしまうというのは、日本の特殊性といっていいのではないかと思います。

>この国の王は、それぞれに思惑を含みながらも、首長層の合意によってつくりあげられた存在というわけです。この収束の仕方、黒か白かではなく、その境界をあいまいにしたまま白に近い、あるいは黒に近いグレーという『落としどころ』の選択。これこそは、冒頭述べた縄文時代から引き継いでいるパーソナリティーの『気質』と言えるのではないでしょうか。

上記のように考えると、全面対決を回避したこの『気質』は縄文のパーソナリティというよりも、負け組渡来人たちの『気質』ではないかと思います。勿論、彼ら負け組渡来人たちをそのように誘導したのは、縄文体質を色濃く残した母系の氏族共同体の女たちであり、彼女らの安定期待が、日本的社会統合の基盤をなしていることは間違いがありません。

そして、だからこそ、男たちが王を争った倭国大乱は、女である卑弥呼によってしか、統合できなかったのだと思います。従って、以下の遠山説及びそれを踏まえたたMilkteaさんの考察は全く、その通りだと思います。
 
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