現代意識潮流を探る
226218 試験制度と無能官僚
 
ギニュー特戦隊 ( 49♂ ) 10/02/10 PM03 【印刷用へ
自身も東大卒の雁屋哲 氏のブログに東大卒官僚の無能ぶりを書いた記事があり、至極最もなので紹介する。

「無能で、汚らしい、日本の官僚たち」よりリンク
以下引用********************************************************

〜前略〜

 歴代の中国を振り返ってみると、王朝は様々に変化するけれど、宦官と科挙制度はずっと残った。
 幸いなことに、日本に宦官制度は伝わらなかったが、日本風に変形された科挙制度は突然明治になって起こった。
 日本風の科挙制度というのは、試験万能ということである。
 中国の科挙の場合、最高の位、進士の位を得る最終段階では、皇帝の直々の面接試験を受けることになっていた。
 その試験というのも、孔子の思想を基本にした儒学を如何に当時の皇帝の気にいるように表現するかと言うことであって、それぞれの時代の中国の世相から見ると、およそ現実離れした物だった。
 如何に当時の支配者の気にいるような思想を述べることが出来るか、それが、中国の進士の条件だったのである。
 そんな馬鹿なことを続けたから、次々に王朝が変わったのである。

 日本は、宦官制度は免れたが、明治になって、官僚制度を作り直し、その官僚は政府の決めた試験に合格した人間を用いることにした。
 時の政府の気にいるような回答を出す人間に、最高点を付け、官僚の頂上に据えたのだ。
 中国の、科挙制度とまるで同じ制度を取り入れてしまった。
 それが、東京大法学部出身でなければ出世できない、今の日本の官僚制度の実態である。

 このように、官の下しおかれた試験で良い成績を収める人間は型にはまってしまっていて、何も大事の起こらない平和な時代においては何となくぶらぶらして難なく過ごすことが出来るが、時代の変化について行くことの出来ない、いや、時代の変化について行ってはいけないという特質を持つので、一旦国の運命のかかるような非常な事態が起こると、まるでそれに対する行動を取ることが出来ない。
 いや、そのような行動は取ってはいけないのだ。まず、前例はどうだったかと探す。前例のない物には対処できない。あるいは、同じようなことが起こった場合、先輩のした通りにしなければ、自分の地位を守れない。
 画期的な発想など、官僚にとっては命取りだ。

 日本が、すぐる大戦で負けたのも日本の軍人の愚かさ故だが、その軍人の支配者たちの殆どが陸軍幼年学校から陸軍大学を最優等の成績で卒業した試験秀才、軍官僚だったのである。
 彼らは、国際感覚もなく、敵の力を知らず、己の軍事力の弱さも知らず、全ての実状を見れども見えず、ただ、天皇に忠誠を尽くし精神力で戦争を勝つことが出来ると言う迷信を抱くように教育された人間だった。

 現在の金融危機に対処する能力は、日本の財務官僚にはない。
 大体、この金融危機を呼び込んだ、金融工学と言う物を理解できる人間が財務官僚にいなかったのだ。
 なんという、知的劣弱。
 財務官僚が、アメリカの投資銀行の人間に、現在の経済状態の教えを乞うたという話もある。こんな官僚が、何の役に立とうか。
 いざという時に役に立たない人間が、官僚の親分として威張っているのだから、この国は救いがない。

 今の日本の官僚の最上級の人間たちは、小学校から高校まで、東京大学に合格するのに有利な学校に入り、めでたく東京大学法学部を卒業してそれぞれの役所に乗り込んだ人間ばかりだ。
 彼らは、東京大学法学部の入学試験に合格するまでの自分の努力を非常に自分で高く評価していて、東京大学法学部を批判する人間に対しては、「悔しければ、入ってみろ」と言う。
 たかが、受験勉強ではないか。そんな物が、人間の価値判断に何の役にも立たないことは、1989年以来の、当時の大蔵省、現在の財務省の人間の役の立たなさを見ればはっきりしているではないか。
 さらに、可哀想なことに世界中の大学ランキングを見ると、東京大学法学部なんか、欧米の大学にはまるで及ばない。
 そして、我々が戦わなければならないのはその欧米人なのだ。
 無能な人間が我々を支配している。
 こんな恐ろしいことはない。

〜後略〜

引用ここまで*****************************************************
 
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