学者とマスコミが人類を破滅に導く
226100 NHK大河ドラマが明治維新の歴史を作り変えている?(2)
 
原賀隆一 HP ( 59 熊本市 デザイン自営 ) 10/02/08 PM07 【印刷用へ
国立銀行が私立銀行と異なるのは「紙幣発行権」を有することである。
当時、日本には政府の発行した太政官札や民部省札という不換紙幣が流通していた。銀行はこれら不換紙幣を大蔵省に引き渡す代わりに公債を受領し、それにより銀行紙幣を発行できる仕組みである。
つまり国の借金である公債によって、不換紙幣を償却することが国立銀行設立の目的であった。

一方で、旧両替商からそのまま私立銀行が設立されるのもこの頃からである。三井は明治9年に第一国立銀行に出資するのと並行して三井銀行を発足させている。三菱銀行の前進、三菱為替店が設立されるのも明治13年である。

第一銀行が、その後日本勧業銀行と合併して「第一勧銀」となり、現在の「みずほ銀行」の母体行となる。それに三井銀行と三菱銀行がそれぞれ現在の「三井住友銀行」と「三菱東京UFJ銀行」である。現在のメガバンク体制の原型がすでにこの時期にみられるのである。

前述した通り、最初に日本との関係を深めたのはロスチャイルド系でした。ロスチャイルド=三井の政界大番頭は内務卿の井上馨でした。それに対して三井総本家が見込んで任せた三野村利左衛門という人物がいました。この人が明治はじめの三井の大番頭です。三野村は、優れた幕府重臣だった小栗忠順の使用人だった人ですが、三井家をよく支えて幕末維新期を上手に切り盛りした。

ロックフェラー家は、西南の役をきっかけに三菱の岩崎弥太郎と組んで、明治10年には早くもロスチャイルド=三井と対抗する大勢力となっている。

ロスチャイルド=三井の次の大番頭は渋沢栄一です。渋沢は岩崎弥太郎より五歳年下です。弥太郎は明治18年に45才の若さで死んで、弟の弥之助、弥太郎の長男・久弥と続いていきます。渋沢は91歳まで生きて約500もの会社の設立に関わります。

渋沢が第一国立銀行(のちの日本銀行)を拠点としてつくった主な会社は、王子製紙、東京海上保険、東洋紡、日本郵船、東京ガス、サッポロビール、帝国ホテル、石川島播磨重工業、渋沢倉庫……等々です。始まりは国営(官営)企業だった大会社の多くを渋沢がつくった。つまりはほとんどはロスチャイルド=三井系企業と考えればいい。東京湾岸にずらりと横浜の方までつづく倉庫群が建っていた。

幕末に幕臣だった26歳の渋沢は、幕府使節団に加わって御用商人としてフランスに渡っています。このとき渋沢は銀行家のフリュリ・エラールから銀行業というもの、近代の金融業というものを学びます。このエラールのボスがアルフォンス・ド・ロスチャイルド伯爵で、フランス・ロスチャイルド家の総帥です。

渡仏中に日本で大政奉還があって幕府が倒れた。帰国した渋沢は、明治維新後、明治新政府に大蔵卿として招かれます。そして第一国立銀行を設立し、多くの会社を興した。渋沢の第一銀行と三井銀行が一緒になって、やがて日銀が誕生します。

だから日銀は、伝統的に三井ロスチャイルドの牙城なのです。
(3)へ続く
 
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