日本を守るのに、右も左もない
225941 官僚制度へ真っ先に飛びついた者。。。
 
川井孝浩 HP ( 36 東京 設計 ) 10/02/06 AM03 【印刷用へ
> 村外婚をねらっているような家では、娘を密封し、「夜這い」から離脱させる。教育勅語を盾にして貞操を守らせる方が、高く売り出せるからだ。男の方も京都、東京などへ遊学させることが流行し、そのうち地方にも中学校が建てられ、かれらの希望を満たすことになる。
どこのムラにでも「ハカマギ」(袴着)の二人や三人できることになり、ムラの若衆から敬遠され、排除するムラが多くなった。昔は全的機能をもっていた若衆仲間は、こうして富農層の子弟を男女とも除外するようになる。
これが若衆仲間の第一次的解体要因であり、後に若衆組の経験がない富農層の子弟が、ムラの指導者となって若衆組を支配し、利用するようになる基を作った。<(2875 夜這いの解体と一夫一婦制の確立3)

上記は、明治時代における村落共同体の解体と、近代民主化・市場化への流れを示したものですが、現代まで続く官僚制度の基礎にあたる意識潮流が見て取れます。

ここで言う「ハカマギ」とは当時のエリート階級そのもの。市場開放と同時にいち早く私権獲得への道が開かれた富裕層が、目先の私権(私益)確保に真っ先に飛び付き、同時に村人達から敬遠される様が描かれています。

この当時、村人達にとっての規範とは「皆の充足」そのものであり、当然「夜這い」の風習もその充足規範の中心部を成していたのだと思われます。

しかし、目先の私権に目が眩んだ富裕階級は、規範よりも自我私権を優先させ、結果村の規範からは疎外される存在へと変わります。現代風に言えば、「いじめ」や「仲間外れ」、あるいは村八分の対象という見方も出来るかもしれませんが、村の規範を維持する為の必然であったとも言えるでしょう。

また、当時の若者衆にとって、夜這いへの参入は半人前から一人前へと成長し、村の中での評価共認の枠組みに加わる重大事であり、かつ大きな充足の得られる仕組みであった訳ですから、目の前で同世代達が大いに充足している姿を目の当たりにしながらも、親のエゴで自分だけが異なる道を歩まざるを得なかったのが「ハカマギ」だとすれば、その心底には「妬み」や「見返してやる」といった憎悪の念が生じるのも察するところ。

案の定、「身分」を獲得した後は、まんまと復習劇へと転じた訳です。

文明開化と言えば聞こえは良いですが、輸入物の制度を無理やり導入した結果、人工的な特権階級という身分は、上記のような「仲間外れ」の者だけが率先して取り込んでいった制度でしかないのです。

また、都市化といえば性幻想こそがその入り口(引力)を形成した訳ですが、真っ先に性幻想の虜となったのも、抑圧と憎悪の念を抱きつつ官僚への道を歩んだ者達であった、というのも皮肉な事です。

現在の様に性が衰弱し、私権体制が崩壊しつつあるとなれば、官僚が暴走し始めるのも頷ける話です。

しかし、だからと言って暴走を許す訳には行かないので、やはり当時と同じく社会的共認圧力を形成して特権階級の暴走を食い止めるのは、“自分達の国を守る為の”みんな課題となりますね。
 
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