私権社会の婚姻制
225832 貧困に適応する手段として娘を嫁に出す!?
 
これんじ ( 20 新潟 学生 ) 10/02/04 PM11 【印刷用へ
「夜這いの解体と一夫一婦制の確立」について。

〜引用開始〜

<明治時代 若衆仲間(ムラの組織のひとつ)の第一次的解体要因>

◆貧農や小作人との対抗のため、ムラの地主たちが郡、あるいは県段階で結合するようになる。地域的、地方的横断組織が発達してくると、すぐに影響が大きくでたのは結婚である。それまででも富農の間では村外婚が普及していたけれども、一般的には村内婚が多かった。

◆こうして地縁的関係よりも経済的関係が優先されるようになると、村外婚が多くならざるをえない。それに明治政府の地方自治制度創出で戸長、村長などの格ができ、次に村会議員、群会議員、県会議員が出現し、ムラムラの家の格が明確になってきた。

◆ほぼ同格の家と縁組みするのに適当な基準が、政府によって公式に作られたのである。そこで富農や地主層は村外婚、一般農民や水呑み層は村内婚と分化が進んだ。

◎村外婚をねらっているような家では、娘を密封し、「夜這い」から離脱させる。教育勅語を盾にして貞操を守らせる方が、高く売り出せるからだ。男の方も京都、東京などへ遊学させることが流行し、そのうち地方にも中学校が建てられ、かれらの希望を満たすことになる。

◎どこのムラにでも「ハカマギ」(袴着)の二人や三人できることになり、ムラの若衆から敬遠され、排除するムラが多くなった。昔は全的機能をもっていた若衆仲間は、こうして富農層の子弟を男女とも除外するようになる。

◆これが若衆仲間の第一次的解体要因であり、後に若衆組の経験がない富農層の子弟が、ムラの指導者となって若衆組を支配し、利用するようになる基を作った。

〜引用終了〜(2875

それぞれのムラ(村落共同体)の規範(ルール)は違いますが、ムラでは夜這いによる「村内婚」がある一方で、土地を奪われた貧農民が都市に流れ、核家族の発生に伴った個人主義の流入などによって共同体規範を無視した私権第一の「村外婚」が登場してきます。

この「村外婚」が問題です。一夫一婦制の実施により個々の貧困問題に適応していかなくてはならなくなった状況で、最もたやすく利益が手に入る方法論として”女の性的商品価値”を売りモノにする家が現れました。

目の前の危機的状況に際し、可能性を求めた結果なのだとは想いますが、今ひとつ納得がいきません。

集団内で相互扶助により充足できていたなら自己の利益、ましてや私権などの観念は考えつきません。夜這いの解体、一夫一婦制の確立によってじわじわと自我を発露させる環境ができていってしまったのではないでしょうか?
 
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226497 婚姻制度による私権への流れ マニマック 10/02/15 AM11

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