生命原理・自然の摂理
22555 臭覚の二重性を克服するスキンシップ
 
村田貞雄 ( 54 静岡 企画 ) 02/01/30 PM11 【印刷用へ
蘆原さんこんにちは。こちらの投稿にレスします。

真猿以降のサルでは、視覚優位の知覚構造に転換したのはその通りだと思いますが、何故、毛繕いスキンシップが群をなすサル類ではあれ程頻繁に行われるのでしょうか。何か、その毛繕いで制御しなければならない本能構造(共認というレベルかもしれませんが)が横たわっているように思います。

視覚、聴覚に比べて、臭覚と触覚は、より根源的な所に位置していると思います。

その中で、臭覚が生殖と最も深く関与しています。昆虫の生殖期におけるフェロモンが最も有名ですが、哺乳類段階でも、オスメスの生殖動因の中核を成しますし、子育てにも深くかかわってきます。

子育てに係わる点では、3つ程あげておきます。
先ず、マウスの胎児段階では、交尾した雄以外を強制的にメスに近づけると子宮内の胎児の成長が止まり、胎芽が消滅してしまいます。交尾した相手のオスを臭覚が記憶しており、違う臭いがメスにとって不全と働くようです。(何か、ハヌマンラングーンの子殺しに通じそうですが。)
2点目は、マウスの生まれたばかりの子供は、眼が見えませんの臭いを頼りに、母体と母体の乳の位置を記憶します。
3点目は羊です。自分の生んだ子供の臭いを元に、自分の子供には授乳するが、他の雌の子供には授乳しないのです。

臭覚というのは、このように同類に対する価値判断を統合していて、相手に収束する場合と相手を撥ね付ける場合と両方の価値判断をしています。

哺乳類段階で、テリトリーを形成する種では、生殖器官から分泌するホルモンを木や石やに擦り付けて、テリトリーの存在を主張します。当然他の個体は、その臭いに敏感に反応して、緊張します。

確か原猿段階では、このようなテリトリー構造があるのではなかったでしょうか。

臭覚による個体間の収束は、オス・メス同士ではより収束を強める方向に働き、矛盾は少ないですが、オス同士、メス同士では、反発する本能が生起しかねない。この反発が生起したら、根源的な価値判断ですから、非常に強い反発になります。
この反発を制御できるのは、視覚や聴覚ではどうも不十分で、同じ位相にある、触覚の層を使って始めて可能になっているのではないでしょうか。


 
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22600 臭覚とフェロモンを巡って 吉国幹雄 02/01/31 PM00

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