実現論を塗り重ねてゆく
224853 体制補完運動に収束せず、兼業で新理論を形成していく
 
小西良明 ( 会社員 ) 10/01/22 PM05 【印刷用へ
NPOなどの運動団体がメジャーになりつつある昨今だが、「自由・人権・環境」などの概念に対する違和感が高まってきていることから、「なんか違うんじゃないかなー」という声も多い。

その理由は、以下の文章で明らかになった。

”もともとこの社会(市場社会)は、近代思想(恋愛・自由・個人・人権etc)に導かれて成長してきた。その同じ思想に立脚して、体制を転換させることなど出来る訳がない。にも拘らず、(新しい思想を構築しようとはしないで)「運動」を存続させようとすれば、身近で具体的な運動目標を結集軸にするしかなく、(もともとが体制と同じ思想に立脚しているので)身近な運動目標に埋没すればするほど体制に絡め取られて、体制の補完物になってゆく。”(9050

多くの人が薄々こういうことに気付いているにも関わらず、運動団体に足を踏み入れるのは何故だろうか?

1つ思い当たるのは、世間の大多数の人間が「就職」することだ。
現在の社会システムに疑問を抱き、企業を就職先として選ばない人は、別の可能性として運動団体を選ぶことが少なくない。それが目に見える「可能性らしき受け皿」だからだろう。

学校を出る段階になれば、必然的に次に所属する組織を選ばなければならない。これが社会意識が高い人間を運動団体に収束させ、結果的に体制補完に絡め取られてしまう。

この「どこかに所属しなければ」「収入を確保せねば」という意識が新理論構築に向かう可能性を摘んでいるのなら、別の方向に向けなければならない。

可能性としては、何かしらの仕事をして収入を得ながら、理論構築を行う『兼業』スタイルが良いのではないだろうか。決して楽な話ではないが、本当に社会に求められているのが新理論である以上、意識の高い層にとっては応えたい課題だろう。

「なんで屋」「ネットサロン」など、そういう兼業を実現できる基盤は既にあり、実際に多くの人が集まってきている。

「可能性っぽいところ」に安易に収束せず、きちんと生活を確立しながら本当の可能性に向かう道はあるのだ。
 
  List
  この記事は 9050 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_224853
  ※トラックバックは承認制となっています。

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、48年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp