古代市場と近代市場
224179 寄付された財と土地のネットワークを基盤に銀行業を確立したテンプル騎士団
 
チーズカレー 10/01/13 PM08 【印刷用へ
>その背景には、国家を超えた普遍宗教としてのキリスト教が教団としてのネットワークを形成していたことが大きい。もともとキリスト教自体に騙し的要素が内在されているが、この国家権力を超えた教会権力をうまく利用して(騙して)、教会ネットワークを金貸しネットワークへと変換させたことが、欧州商品市場が国家の枠組みを超えて特殊な長期にわたる繁栄を実現させた原動力である。223244

上記の記述について十字軍遠征を通じて莫大な冨を蓄積していったテンプル騎士団に注目しました。
 彼らはキリスト教信者の寄付により莫大な財と土地を所有していました。彼らの武力を背景に、蓄積された財を原資としてヨーロッパ全土にまたがる領土のネットワークを基盤に、両替、貸し金庫(預金)、貸付(?)といった銀行業を確立していったようです。

【以下引用】
テンプル騎士団−国際銀行にして王室金庫リンクより

【引用始め】
 テンプル騎士修道会は創立当初、数人の騎士が聖地の港からエルサレムまでの巡礼路を守っているだけのものでしたが、数十年で何百もの騎士を抱える大軍事組織に発展しました。この騎士たちは、修道士にして騎士という身分上、清貧の精神を尊重し、食事や衣服も、世俗の騎士に比べると質素なものでした。しかし、その一方でテンプル騎士団は組織全体としては莫大な富を蓄えていました。この富をテンプル騎士団にもたらしていたのは、ヨーロッパの各地のコマンドリー(騎士団の持つ支部、主に農場として経営)からの上納金や、聖地で異教徒と戦うという崇高な目的に惹かれた人々からの財貨や領地の寄進でした。

この巨大な財力とヨーロッパから聖地にまたがる活動網は、騎士団には金融業を行う機関を与えました。イギリスやフランスに住む巡礼者や十字軍士は、ロンドンやパリに置かれている支部に金銭を預け、聖地で手形と交換に金銭を受け取ることができたのです。これによって、巡礼者は重い貨幣を聖地まで運んでいく手間や危険を避けることが出来るようになりました。また、巡礼者が一定の財産を騎士団に預けておいて、もし戻らなかったならば、その巡礼者の相続人に財産が渡されるように取り計らうこともできました。13世紀に入っても、ヨーロッパで集めらた貨幣を載せた騎士団所属の船舶が地中海を行き来していました。

また、騎士団は巡礼者のための現金移送以外にも寄託(預金)業務や両替、貸付業を行っていました。当時の人々は盗難や火災での被害を恐れて、金銭や貴金属などを修道院や教会に寄託することがありました。修道院に貴重品を預けることで理念的には教会に保障されていた保護と安全の恩恵に与ろうとしたのです。通常の修道院の機能に加えて武装能力を持ったテンプル騎士団にも、このような流れの中で寄託が行われました。寄託の場合は金銭の所有権は騎士団に移らないものの、現金を騎士団に集積される結果を生みました。また、当時の人々にとって、預金は利子が付く投資としては捉えられておらず、むしろ貸し金庫を使わせてもらっているのだと考えられていたため、預託には保管料が付く場合もありました。

現在とは比べ物にならないほどに貨幣の種類や質が雑多であり、一国内でさえ同額の貨幣が何種類と造られていた中世において、両替業務は重要な役割を持っていました。また、騎士団は一個人から王侯まで幅広い身分の人々に貸付も行っていました。騎士団の金貸しについては別記事で後述します。

【引用終り】
 
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224328 テンプル騎士団の末裔? 金を牛耳るデル・バンコ一族 匿名希望 10/01/15 PM10

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