生物の起源と歴史
223955 人間における親子関係
 
復讐の叫び 10/01/11 AM00 【印刷用へ
>「親子関係は何より大切」という先入観(「文明時代」の固定観念)<(2194)

確かに、共同体がばらばらに解体された私権時代に強く意識されるものでしょう。しかし、共同体にとって親子関係とはどんな意味があったのでしょうか?

例えば、日本においても、夜這いが残っていた地域に人々にとっても、性交渉は数多くあったので、誰の子供であるなどの意味はあまりなく、共同体の子供という感覚が近かったと思われます。そのことについて赤松啓介の図書から引用します。

>子供ができたとしても、だれのタネのものかわからず、(中略)大正初めには、東播磨あたりのムラでも、ヒザに子供を乗せたオヤジが、この子の顔、俺にチットも似とらんだろうと笑わせるものもいた。夜這いが自由なムラでは当たり前のことで、だからといって深刻に考えたりするバカはいない。(『夜這いの民俗学・夜這いの性愛論』より抜粋引用)

また、日本だけでなく、同じく共同体である未開部族でも同じように親子というものを意識されていないようです。そのことについて書かれている雑誌がありましたので紹介します。

子供の科学 2005年5月号「人はなぜ家族を営むのか」より抜粋引用します。

>(前略)人間は血縁関係を超えた社会集団(共同体)を作って生きる動物である。共同体が、いま述べた家族の生物学的な原型を超えたかたちで安定的に成立していれば、必ずしも産んだ母親と産ませた父親とがセットになって養育をになう必然はない。生まれてきた子どもは共同体の全員、あるいはその役割をあてがわれた特定のメンバーによって育てられることが可能だからである。<

>実際、太古の原始的な共同体ではそういうことがあっただろう。というのも、「産んだ母親」という観念は、自然的な事実に強力に支えられているのできわめてわかりやすいが、「産ませた父親」という観念は自明なものではなかったからである。特定の男女の性交渉と妊娠との間に切っても切れない関係があるということを人類が知ったのは、さほど古いことではない。<

>文化人類学者のマリノウスキーは、『未開人の性生活』(新泉社)のなかで、調査対象となったある部族がこの因果関係をけっして認めようとしなかったことを記している。彼のフィールドワークによれば、彼らは、性交渉は女性の膣に精霊が入り込みやすいように穴を開けるだけであり、子どもができるためには必ず精霊の仕業がなくてはならないと主張して譲らなかったというのである。その論拠として彼らは、誰もが性欲の対象としてしか扱わないひとりの醜女を例に挙げて、彼女はたくさんの男にもてあそばれているにもかかわらず、少しも妊娠しないではないかと言ったそうだ。<

>親和本能によって子がそのまま居残ることになり、それでは多様化という適応原理が損われるので、巣離れor親離れ本能がセットされたと考えられます。<(2194)

人間も成長していく過程で、親離れしていくのも、この哺乳類にセットされた本能が残っているが故に、親離れして友達へ・反抗期等の現象が男の子に強く見られるのではないでしょうか?
 
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