古代市場と近代市場
223743 迫害されていたキリスト教が国家権力を凌ぐまで
 
Crazy Train 10/01/08 PM08 【印刷用へ
迫害されていたキリスト教が国家権力を凌ぐまでの流れを整理してみました。

■キリスト教はローマ帝国内では迫害されていた
キリスト教の目指す社会像と、キリスト教を迫害していた当時のローマ帝国が目指す社会像に差があったのです。

以下引用です。
>キリスト教の目指す社会と、キリスト教公認以前のローマ帝国の社会は相容れないものだったということです。
大ざっぱに言うと、キリスト教徒が目指していたのは(一神教にはありがちですが)全てのキリスト教以外の宗教及びその信者を滅ぼし、キリスト教徒だけの社会を構築しようというものです。(これは現在でも同じと私は考えています)
一方、ローマ帝国は宗教そのものに対しては寛大でしたが、既存のシステムを否定する教えを持つ(しかも実行する力もある)キリスト教徒は、非キリスト教徒と共存出来ないなら、弾圧するというスタンスで接していました。(リンク

■キリスト教を国教として採用したローマ帝国
国内で迫害されていたキリスト教がどのような過程で国教採用まで至ったのでしょうか?
前述の内容からの印象としてキリスト教は他宗教に対して極めて攻撃的で多くの人々に受け入れられがたかったようです。そこにはキリスト教の持つ特殊な考え方があります。極めて都合の良い考え方とも言えるでしょう。

以下引用です。
>キリスト教は他宗教に対してきわめて攻撃的だった反面、権力には従順そのものだった。戒律の遵守などの「行為」ではなく神を信じる「心」こそが重要であり、「救い」はこの世ではなく、死後にもたらされるとされたので、体制を変革するような意図を持たなかったのである。むしろ、布教のためには権力を肯定し、これに接近することが効果的だと見抜いていたらしい。
とくに、ローマ帝国が危機にみまわれ、従来の諸宗教が動揺した3世紀頃から、キリスト教は権力機構の内部に改宗者を増やしつつ、「帝国の精神」の乗っ取りをめざすようになる。曲折を経ながらも、この戦略は功を奏した。392年、キリスト教は帝国唯一の公認宗教の座をえるにいたった。(リンク

■信者数の増加     
キリスト教を国教として採用する以前は奴隷による反乱が何度も起きていました。国家にとって奴隷はとても厄介な存在だったのです。このような国の状態においても支配者側が手を焼いていた状態は想像できます。
このような状況から権力の行使が正当化できれば帝国政府は良いのです。
帝国政府がキリスト教を広めることで『権力の正当化』を手に入れる事が出来き、今まで反乱を起こしていた奴隷も現世で何も実現できる可能性がないという事で架空観念に収束します。

以下引用です。
>その背景には、ローマの支配者側が「権力の正当化」を求めていたという事情もある。
宗教的寛容が帝国統治の原則ではあるが、帝国のサイズにあわせて広範囲に信者を持つ宗教があらわれれば、それに権力を支えてもらったほうが得策だと考えてもおかしくない。
こうして、帝国政府がキリスト教に便宜をはかる一方、教会は皇帝を「神の代理人」とみなして統治に協力するという、相互依存関係ができあがったのである。(リンク

■十字軍の時は教会権力>国家権力
国教に採用(392年)後徐々に勢力を拡大していったキリスト教は十字軍遠征(1096年)までの間に国家権力を抜く事になります。そして国教の採用と十字軍遠征が起きるまでの約700年の間にローマ帝国は分裂されます。
分裂され小国が誕生することで、対立構造が各国の間で生まれます。この対立構造の結果、得をするのが金貸しです。対立している両方の国家に金を貸して儲けるという仕組みを金貸しは作ったのです。
 
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