市場の支配構造(金貸し支配)
223237 ■’09年末なんでや劇場2〜学者・官僚・マスコミは、骨の髄まで金貸しの手先である
 
山澤貴志 ( 44 鹿児島 ITコンサル ) 10/01/01 PM10 【印刷用へ
●市場権力が国家権力を上回るに至ったのは何故か?

古代市場は「略奪」そして宮廷サロンにおける性市場に発生する性幻想をテコにした幻想価値の捏造(騙し)にもとづく商品市場により発達した。しかし国家に寄生して始まった古代市場の規模は国家規模の枠内にとどまっていたし、性市場も家父長権の下で、その肥大化には歯止めがかかっていた。

しかし、近世になると性市場は都市全体に広がっていき、それを契機に商品市場は国家の枠を超えて拡大していった。決定的だったのは、ルネッサンス時代、人間主義(ヒューマニズム)という名の下で自我私権・恋愛・自由の追求が是とされたことである。古代において、私権闘争は序列原理=身分制度によって箍がはめられており、暴走できないようになっていたが、ヒューマニズムは、自由、恋愛など自我私権の追求を正当化し、序列原理を解体していく。そして、無制限な自我私権の追求を是とする人々の意識潮流が形成されていったことで、国家権力も、市場主義を是とするしかなくなっていった。その結果、市場権力(金貸し)は国家権力の枠を超えて無限に拡大し、暴走するようになり、金貸しの意向を受けた学者・近代官僚・マスコミも国民の利益という枠を踏み外して暴走するようになったのである。

このことから近代思想は、その出発点から金貸しによる自我私権の拡大を正当化のための思想であり、近代思想に立脚した学者・官僚・マスコミは骨の髄から金貸しの手先であるといえよう。実際、ルネッサンスの作家や芸術家たちを支えたのは、金貸し(メディチ家)であったし、教会に替わってマスコミや学者を育て、古代官僚制度に替わって近代民主国家=近代官僚制度を作りだしたのも金貸し(ロスチャイルド等)であった。

つまり近代市場社会成立の背後には欧州の都市全体に広がった無制限な自我私権の追求を是とする人々の意識潮流があり、その成立背景には、自我私権追求を正当化する近代思想があり、さらにその奥には彼ら近代思想家・芸術家たちを支えた金貸しの力があったのだ。
 
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