法曹・官憲・役人こそ、社会閉塞の黒幕
222524 暴走する「検察」@〜検察権力の強大さ〜
 
橋口健一 HP ( 46 大阪 技術者 ) 09/12/23 PM07 【印刷用へ
●別冊宝島Real041号『暴走する「検察」』
イントロダクション「誰も手をつけられない“伏魔殿”」より

検察権力の強大さを、いったいどれだけの国民が知っているのだろうか。
彼らは、ありとあらゆる犯罪被疑者を「起訴」(裁判所に被疑者の審理・裁判を要求)する権利を独占的に与えられている。被疑者は、検察官がクロだと思えば起訴されるし、そうでなければ起訴されない。つまり、検察官は国民を“自分の裁量”で法廷に引きずり出す権限を持っているのである。

この権限に比べたら、警察の力など取るに足りないものだ。警察官は、被疑者を捕まえて、犯罪の証拠を揃え、検察に引き渡す。後の判断は検察がすべて行うわけで、警察官はそれに口出しできない。要するに、警察官など、検察官から見れば使用人のようなものなのである。

そんな検察権力の象徴が、お馴染みの東京地検特捜部だろう。田中角栄元首相から、近年では鈴木宗男代議士に至るまで、大物政治家を次々と逮捕・起訴してきたその力量は、他の追随を許さない。とてもではないが、自民党の顔色を窺う警視庁あたりには真似のできない力技である。

だが、そんな“日本最強の権力装置”の動向については、誰がチェックしているのだろうか。

検察官も人間である以上、その手に転がり込んできた“強大な権力”を必ずしも正当に行使するとはかぎらない。悪用することだって当然、ありうる話だ。ところが恐ろしいことに、検察権力の濫用にブレーキをかけるものが、この国には存在しないのである。

たとえば、日本の司法をつかさどる裁判所は、検察が起訴した事件に対して、なんと99%を超える異常な有罪率で応えている。“検察の言いなり”としか言いようがない。

では、行政機関たる検察庁を運営する内閣はどうかというと、その実権を握る政治家たちは、検察を敵に回したくないためか、めったに口を出さない。

検察がもっともその動向を怖れているマスコミにしても、田中角栄逮捕のころに喧伝された「検察ヒーロー伝説」の影響が残っているせいか、特捜部を“正義の味方”視する風潮がいまだにある。事件報道のネタ元である検察には楯突くことができないという業界の内部事情もそこにはあるが、いずれにせよ、大手の新聞・TVには、検察批判の報道がほとんど見られないのだ。
 
  List
  この記事は 221601 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_222524
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
暴走する特権階級→忍び寄る『警察国家』の影 「日本を守るのに右も左もない」 10/01/28 PM10
224779 日本とアメリカの検察官の違い 〜強大な権力を手にした背景〜 根木貴大 10/01/21 PM05
224698 「亡国集団」地検特捜部 !! 孫市 10/01/20 PM01
224518 大マスコミは正義の味方か?(1) 孫市 10/01/17 PM09
224515 異常な検察とマスコミ(4) 孫市 10/01/17 PM08
224512 異常な検察とマスコミ(3) 孫市 10/01/17 PM08
224508 異常な検察とマスコミ(2) 孫市 10/01/17 PM08
224504 異常な検察とマスコミ(1) 孫市 10/01/17 PM07
223402 司法は独立しているのか(1) みのり 10/01/04 PM05
223203 官僚「暴走」国家日本 匿名希望 10/01/01 PM01
暴走する「検察」 「ブログ de なんで屋 @東京」 09/12/28 PM10
法制度をどう改造するか? 〜暴走する検察:社会的圧力から隔絶された組織〜 「日本を守るのに右も左もない」 09/12/27 AM06
222528 暴走する「検察」A〜検察を捜査する機関が日本にはない〜 橋口健一 09/12/23 PM08

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
現代の神官=社会統合階級の欺瞞
私権秩序の根幹は身分序列にあったのでは?
支配階級の私有権は絶対不可侵だが、庶民の私有権は剥奪され得る
大衆の期待の変化に応じて統合力も変わってゆく
大衆には、運動を立ち上げる余力が無い→余力を与えられた悪徳エリートが支配する社会
金貸し勢力の弱点と自滅の構造
金貸しと悪徳エリートに止めを刺すのは?
企業を共同体化し、統合機関を交代担当制にする
農(漁)村共同体の建設
支配階級の骨身に染み付いた属国根性
庶民にとって「お上」のことなど、どうでもよかった
日本の首相がアホばかりになったもう一つの理由
民の「お上捨象」とお上の「民の生活第一」という日本人の特異な体質
潮流8:自民党は、なぜ見限られたか?
日本の政治を動かしているのは政治家ではなく官僚だ!〜中村敦夫氏が「霞ヶ関」の実態を暴露
官僚制と試験制の通史的総括
官僚制と試験制の構造的欠陥
文官高等試験合格者が権力の座に着いた昭和初期に日本はおかしくなり始める
幕末の志士亡き後、戦前の試験エリートは失策に失策を重ねた
徴兵制ならぬ徴員制の提案(「日本国の刷新・再生」―21世紀研究会より)
現職の鈴木宗男衆議院議員への不当な最高栽の有罪判決と投獄の政治弾圧@
広域暴力団「霞ヶ関」
「拒否できない日本」を読んで
「アメリカに食い尽くされる日本」を読んでA
日本の政治家も、絶えず監視され報告されているようだ
中川昭一は、なぜ殺されたのか? 亀井に対する「脅し」では?
小泉首相と中曽根元首相に見る奇妙な共通点
この国は電力会社に丸ごと買収されていた。原発マネーに群がった政治家・学者・マスコミ@
日航事故@ '85年、御巣鷹山上空で何が起こったのか?
日航事故A 御巣鷹山上空での日米ソ入り乱れた空中戦の真相
日航事故C 旧陸軍勢力の背後にいるのはロスチャイルド
日航事故D ロスチャイルドに乗せられた明治維新と日露戦争
日航事故E ロスチャイルドとロックフェラーに乗せられた太平洋戦争
日航事故F 旧陸軍勢力の頂点にいる裏天皇の正体は?
マスコミの第一権力化
政治家からマスコミへの権力移行の流れ
小泉の支持率と目先の秩序収束
小泉人気、マスコミに騙されるな!
“民主党攻撃を強化せよ! 徹底的にやれ!”
小泉自民党の“コミ戦”世耕チーム

『るいネット』は、47年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp