戦争の起源
222101 グランドセオリー VOL.8  『戦争はなくせるのか?』  第2章 『中世・近代の戦争』を読んで☆
 
佐藤英幸 HP ( 47 新潟 塾長 ) 09/12/17 PM04 【印刷用へ
前章では私有意識と正当化観念について勉強になりました。他者を攻めて行ってまで殺すようになった意識と観念が玉突きのように世界に広がっていったことを知りました。

しかし、部族や武力支配国家による略奪→戦争には、元手が多大にかかります。中世のような長期の戦争、近代のような大規模な戦争が可能になるには、資金を調達しなければなりませんが、一体どのようにして莫大な元手を手に入れたのか、という疑問を持ちつつ第2章を読みました。

Q.略奪した他者の財と人を元手にした?

玉突き状に広がった戦争も、『力の原理である序列原理によって安定に向かった』

部族⇒武力支配国家⇒帝国、というように支配服従の関係で多数の集団が最強の大集団に統合されたとすれば、残るは帝国同士の力の均衡か激しい戦闘。しかし、弱ヨーロッパ諸国は強イスラム帝国にかなうはずはありません。弱ヨーロッパ諸国の私権意識に目をつけた商人は、交易品を高価なものと思わせて売りつけました。

あ、それ欲しい欲しいとなれば、交易品をどのようにしてたくさん手に入れるかです。イスラム帝国に邪魔されない交易路は?

大航海時代の幕開けです。

A.『大航海時代とは、この最大のうまみ=原始略奪を求めて大海原に乗り出した時代であった。』

Q.大航海するにも元手がいるのでは?

A.

ローマ=カトリック教会の支援→スペイン・ポルトガルが先に大航海へ

免罪符で資金調達

宗教改革でカトリック没落

新興勢力・プロテスタント=イギリス・オランダが大航海へ

Q.では、新興勢力の資金調達は?

A.プロテスタント≒新しい商人勢力

こうして原始略奪を実現したヨーロッパ諸国に富が蓄積され、王ばかりでなく大商人、小商人、都市生活者も私権を獲得した。幻想価値や必需品の需要層が玉突き的に拡大した。

需要層が拡大し、もっともっとと、『私権獲得の欠乏が一段と高まっていった』

Q.原始略奪のための大航海→先住民の虐殺、に良心のかしゃくや宗教上の背徳心は生じなかったの?

A.そこで登場したのが、私権の獲得主体としての『個人』が、『自由』に私権獲得して良いし、旧支配層と『平等』に私権を獲得する『権利』があるとする『近代思想』であった。

Q.またしても「正当化観念」ですね。

A.議会制民主主義国家→徴兵制→戦争の大規模化

Q.これで戦闘員数は莫大になったが、資金は?

A.金貸し連合による中央銀行制度から、『国家はほぼ無限に金を借り戦争を続けることができるようになった。』

Q.なるほど、でもそれって戦争の相手国にも言えることでは?

A.金貸しは、戦争当事者国の双方に金を貸し、勝った方に、両方のお金を返させる契約を結んだ。→ロスチャイルド

日露戦争でも、ロスチャイルド家の代理人が、日本と、ロシア革命にお金を貸して、ロシアのロマノフ王朝を転覆させている!

Q.中央銀行って「発券銀行」ですよね?

A.莫大な戦争資金を国家に貸して、返済の担保に貨幣発行権(国債発行権)を、金貸しは手に入れた。


ぐーの音も出させない金融支配勢力ですね。
 
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