共同体社会の実現
220888 形骸化された寄り合いから、次なる可能性へ
 
汚れなき男 ( 29 神奈川 会社員 ) 09/11/30 PM01 【印刷用へ
かつての共同体社会では各町、各地域、各集落毎に集団の方針を決める寄り合いというものが必ず存在していた。それは、現在のような、数年単位で輪番される町内会のように嫌々ながら出席して議長の出した指示にただ従うという類のものとは完全に異なっていて、その寄り合いは、みんなの活力源であり、社会の当事者たるものとしての資格の証でもあった。

だから村の若い衆は口をそろえて
『早く成人して、おいらも村を立派にするための役に立ちたいものだ』
と心から望んでいたのだという。そして、その場を通して、みんなが顔見知りになり、お互いの家庭の事情や悩み、誰々が酒癖が悪いだとか鼾が煩いだとか、集団の方針決定から下賎な話題まで共有して、最後はみんなで飲んで踊ってわいわい騒いで大団円という流れだったのだ。

そして、重要なポイントは、その場が確実にみんながみんなのことを考える場として十分に機能していたというだけでなく、真なるみんなの活力源そのものだったということである。

現在も確かに町内会など残っているが極めて形骸化した過去の残存的なものでしかなく、「それが活力源である」と活き活き参加している人を見たことが無い。しかも、議論は他人は他人という意識が強いだけでなく、そこでの意見は、みんなのことを考えるというよりは自分に都合が悪いからイやだとか、出来ない理由をいくつも羅列するくらいで、良く喋る人はずっと喋ってて、うつむいている人は最後まで下を向いているだけのものである。

以上からもわかるように、かつての共同体の寄せ合いとは、32085で書かれているようなまさに認識形成の場ではなかったかと感じる。本来の寄り合いの場とは、そこに住む住民を社会の当事者として育成し、しかもお互いが顔見知りになれるから微妙な変化や違和感をみんなですぐに確認しあえる安心感と充足感の賜物であったのだろう。だからこそ、貧しいながらも犯罪も少なく、みんな活き活きしていたのである。しかし、戦後GHQにより国が全てにおいての統合機関と決定してから、国の決まりを前提に各村、各集団の習わしや規範を強制的に塗り替えていった。これにより、共同体のもっとも重要な核となる寄り合いはただの意味の無い存在となってしまった。

しかし、一方で現在、新たなる社会統合機構としての認識形成の場はネットの発達によって姿を変えて再生の可能性が生じ始めている。人類の活力源は今や同類圧力しかないという認識の下、活力を求めて人の意識が向う先はネットによる認識形成の場であるそは言うまでもない。まずはその場に参加し、可能性ある認識に触れたとき、欠乏や不全は観念で捉えられ、明確に固定化される。そして、重要なのは、るいネットのような認識形成サイトの存在はやはり大きいのだと改めて認識できる。一人でも多くの人に可能性を感じてもらえる認識をこれからもみんなで紡いでいきたいと強く感じる。
 
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