試験・身分制度の根深い害
220682 自分だけエリート!?〜それでは日本社会は持たない・・・〜
 
なでしこ☆ ( 日本 ) 09/11/28 AM08 【印刷用へ
社会と切り離され、密室化してしまった学校。
単に勉強だけしかしてこなかった、いわゆるいい子が、社会に出てどのようになってしまうのか?が心配されます。

長周新聞「小学校の低学力化の実情・人民教育同盟教師座談会『努力させるなという指導』」2009.11.18( リンク )から引用します。

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(引用開始)

『社会性否定に問題 現場で役に立たぬ「できる子」』

 編集部:学校が教科書の内容も含めて現実社会から遊離してしまっているという基本問題があるのではないか。親からも地域からも切り離し、学校という密室で遊びをさせている。学校時代は勉強ができないワルだったが、土建屋なり漁師になって、そこからなにをどう勉強すればいいか初めてわかって本気になって勉強したといった話をよく聞く。子どもたちが大人になって社会に出て、どんな仕事にしてもそれを頑張ってやることで人の役に立つし社会の役に立つ、そうしてこそ自分の生活も成り立つのであり、そのためには勉強しないといけない。学力低下の根源は、こうした社会性を否定して、「好きなようにやりなさい」という自由主義だ。だから基準がなくなり、規制するものがなくなってしまう。

 F:小学校は「楽しく」でやっているが、中学校になるともう進学一色だ。小学校のときにその気になって遊びほうけていたら、ひどい目にあう。一方通行の授業も中学校になるともっとすごいらしい。

 編集部:そうしたなかで成績のよい子はどうかというと、今ごろは就職してくるエリートが使いものにならないというのがどこでも話になっている。山口県庁でも市役所でも製鉄所でも造船でも、大学出ほどマニュアル人間で、現場で使えないと話になっている。大学の教員に聞くと、大学の低学力も大変なことになっていると話している。

 D:最近は大学出のエリートが教育実習で現場に出るが、もうそれでやっていけないというので教師を目指さない人がかなりいる。

 C:新採の教師が、学級が崩壊して1年でやめた。その教師はいわゆる“お友だち感覚”で子どもとつきあっていて破産したのだが、頭はよくて教員採用試験も市役所の試験も通っていく。

 司会:教員採用試験のペーパーテストでいい点をとった若い教師が、現場に来たら人間関係が結べず、親とトラブルを起こしてたいへんという。

 C:ある有名国立大卒の校長だが、「私のところに嫌なことは持ってこないでください」といって、すべての嫌なことから逃げ、教師から総スカンを食っていた。頭のいい子は自分のことしか頭にない。他の人のことを考えない。嫌なことから逃げてかかわらないとなっていく。損か得かと、パッパと計算する。エリートといってもひ弱だ。ただ偏差値が高いだけだ。

 編集部:エリートが、人をまとめて引っ張って行くリーダーでない。自分だけエリートだ。それは資本主義で行こうというとき、労働者をまとめていかないと生産もできないが、そういうリーダーをつくろうとしていない。それでは日本社会は持たない。

(引用終了)
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