子育てをどうする?
219377 子どもにとって、「遊び」は最大の学習課題
 
岩井裕介 ( 37 山口 再開発プランナー ) 09/11/10 PM08 【印刷用へ
子どもたちの「遊び」は、本能に根ざしたものであり、同時に集団で生きる術を学ぶものではないかと思う。
動物にとっても人類にとっても、遊びは子どもたちの最大の学習課題なのではないか。


■日本子ども学会「世界中の子供が鬼ごっこをするのはなぜか」リンク より転載。
*********************************************
鬼ごっこは世界中の子供たちが好んでする遊びである。もっとも単純なものであっても鬼ごっこには規則がある。しかし鬼ごっこが世界的に広まっている現状を説明するには「ヒトはもともと子供の時には鬼ごっこをする動物である」という仮説の方がそれが一つの地域から伝播したと考えるより合理的だ。
餌付けされたニホンザルのコドモたちは一つの物を持ち手を交代しながら遊ぶ「枝引きずり遊び」をする。この遊びには「物の持ち手は逃げ、その他の持たない方は追いかける。物を奪ったら逃げ手になる」という規則があると考えられた。こうした規則とそれによって生じる構造上の類似性などから、枝引きずり遊びは鬼ごっこの原形の起源であると考えられるのである。規則のある遊びはサルでもヒトでも生得的にできるわけではないが、「ゆとり」がある集団では自然に生じると考えられた。
枝引きずり遊びのような遊びが、ヒトという種が起源してからは様々なヴァリエーションを生じ、鬼ごっことして現在の世界的分布を保っていると考えられる。
*********************************************
(引用以上)

●「古今東西、子どもたちはみんな鬼ごっこをする」。この事実は大きいと思う。そこには必然性があるのだろう。136196 アメリカでは「鬼ごっこ」までが禁止され始めている…という話があるようだが、大人の勝手な都合は、子どもたちの本能に根ざした摂理を歪める可能性が高い。

●上記論文によれば、ルール化された(様式化された)遊びは餌付けされたサル集団でしか見つかっていないようだが、野生でも多くの霊長類の子どもは、「追いかけっこ」と「取っ組み合い」を繰り返す遊びを頻繁に行うことが知られている。


■NHK教育 地球ドラマチック「よく遊び よく学べ!〜動物たちはこう育つ〜」リンク より転載。
*********************************************
野生で生きる動物たちが最初に学ぶのは、「生き残る」コツ。
インパラ(野生の鹿の一種)がぴょんぴょんと横とびをして遊ぶのも、野生のヤギが山の急斜面を駆け上がって遊ぶのも、自分たちをねらう肉食動物から逃げる方法を自然と学ぶためなのです。

人間の子どもたちが遊ぶとき、女の子はお人形さん遊びが好きだったり、男の子はプロレスごっこが好きだったりと、性別によって遊びの好みが違っていることがあります。
野生の動物たちも同じで、例えばチンパンジーのメスは、子ザルを抱っこして子育て遊びをしますし、オスはオス同士でレスリングをして力を競い、大暴れして遊びます。それぞれの群れでの役割を、遊びながら学んでいるのです。

ある動物園に、人間によって育てられたシロクマがいます。この若いメス、ティグワークはほかのクマを全く知りません。
ある日、オスのシロクマ、エディと対面することになりました。ティグワークは警戒し、なかなか友だちになろうとはしません。
しかし、母グマに育てられてクマ同士のコミュニケーション方法を知っているエディは、仲良くなるコツを身につけていました。おもちゃを持ってきたり、水に飛び込んで追いかけっこしようと誘ったりしたのです。
そのうちティグワークはエディと一緒に遊ぶことがとっても楽しいと気づき、2頭は友だちになっていくのです。

生きていくための知恵を、遊びならが身につけていく野生の動物たち。それはもちろん、人間の私たちにも言えることなのです。
*********************************************
(引用以上)

●チンパンジーの例にもあるが、知能が高いといわれる動物ほど、同性同士で遊ぶor遊びも性分化する傾向が高いそうだ。これは大人になったとき、集団の中で果たす役割と連動している。子ども時代に遊ばなかった動物は、集団のルールが分からず、暴力的になったりして、群れから外されることもある。

●動物園のシロクマの例は、動物は集団の中で(遊びなどを通して)育たなければ、生来の機能をまともに発揮できないことを示していると思われる。
 
  List
  この記事は 136196 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_219377
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
子どもにとって、「遊び」は最大の学習課題 「共同体社会と人類婚姻史」 19/09/12 PM07
305722 遊具のかわりに大きな壁が設えられた公園 〜子供たちに人気の理由 竹村誠一 15/07/08 PM00
298848 子供の遊びの禁止は、禁止! 飯塚さおり 14/12/05 PM08
教えられすぎる弊害 「にほん民族解放戦線^o^」 13/07/14 PM09
269735 幼児教育再考 〜就学前の子どもたちの思考はわれわれが考えているより高度である 竹村誠一 12/10/17 PM10
『生きる力を育てる教育』〜遊びの効用(1)子どもにとって、「遊び」は最大の学習課題〜 「感謝の心を育むには」 12/01/13 PM10
251587 昭和20年代の子どもたちが遊びで得るものは、大人になってからの仕事に直結していた。 松尾茂実 11/05/18 AM10
「自然体験学習教室2011」 第2回 〜野菜を植えてみよう!〜 「類塾★自然体験学習教室の広場★」 11/05/17 PM06
225074 周りの期待を捨象し続けて、有能になれるわけがない 北村浩司 10/01/25 PM00
223456 「遊び」こそが勉強の王道 安冨啓之 10/01/05 AM07
222848 「遊び」と「労働」の区別のない世界 田中直人 09/12/28 AM09
222800 ”遊び”と機能発達 西谷文宏 09/12/27 AM10
222014 「誘い下手」から「誘い上手」になろう! ぴんから体操 09/12/16 AM00
221299 【図解】子どもにとって、「遊び」は最大の学習課題 丸一浩 09/12/05 PM07
220818 「人類の遊び」と「動物の遊び」〜共通点と相違点 斎藤幸雄 09/11/29 PM02
子どもの好奇心は教育を超える3 〜野生・知性・感性を育む場“てら子屋”の試み その2 「路上で世直し なんで屋【関西】」 09/11/22 PM10
子どもの好奇心は教育を超える2〜野生・知性・感性を育む場“てら子屋”の試み その1 「路上で世直し なんで屋【関西】」 09/11/22 PM01
子どもの好奇心は教育を超える1〜幼形成熟ネオテニーとヒト 「路上で世直し なんで屋【関西】」 09/11/20 PM04
219987 子供にしっかりしてほしい!そんな時に、必要なことって? 橋本宏 09/11/18 PM09
219695 本源集団の再生こそが今の社会の課題 ば〜ちぃ♪ 09/11/15 AM01
219654 生まれた時から、男は男、女は女。 ぴのこ 09/11/14 PM08
219622 「遊び」と「教育」(1)〜遊びの原理を教育の原理へ 審判の日 09/11/14 AM09
子どもにとって、「遊び」は最大の学習課題 「感謝の心を育むには」 09/11/13 PM00
219473 子どもは遊びを通して共認充足の供給者になっていく。 ぴんから体操 09/11/12 AM03
219441 「遊び」の効用〜男編〜子供は遊びを通して社会で必要な能力を獲得する! 千葉敏昭 09/11/11 PM08
219431 子供から大人まで『遊び』が大切!をどう広げるか。 原賀隆一 09/11/11 PM06
219380 同類に対する本能はないというのは☆ 佐藤英幸 09/11/10 PM10

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

「合同板」必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
新しい潮流1 社会捨象→不全捨象の充足基調(’70・’80年代)
新しい潮流2 私権統合の崩壊と社会収束の潮流(’90・’00年代)
新しい潮流3 社会不全⇒認識欠乏の蓄積
新しい潮流4 言葉それ自体が引力を持ち得ない時代
新しい潮流5 実現派は仲間収束から社会収束へ
新しい潮流6 解脱仲間から認識仲間への逆転
仲間圧力と認識仲間
新しい潮流は、新しい人間関係を必要としている
市場社会の、カタワの「集団」
本当は、「集団」に入ったのではなく、社会に出たのだ
古い人間関係は、影が薄くなるばかり
関係パラダイムの逆転1
関係パラダイムの逆転2
活力源は、脱集団の『みんな期待』に応えること
収束不全発の適応可能性の探索、その深くて強い引力
充足基調から探索基調への転換
'90年代の危機感と変革期待の行方
秩序収束と答え探索の綱引き
潮流2:戦後日本の意識潮流
潮流3:’70年、豊かさの実現と充足志向
潮流6:’95年、私権原理の崩壊と目先の秩序収束
潮流9:経済破局を突き抜けてゆく充足・安定・保守の潮流
今後10年間は充足⇒活力を上げれば勝てる 
「日本人はいつ物を考え出すのか?」(1) 共認充足が最大の活力源。'10年代はそれだけで勝てる
市場時代の共認非充足の代償充足⇒解脱(芸能)埋没
'70年〜現代 収束不全⇒本能的な秩序収束⇒課題収束⇒認識収束
現代〜近未来 対象への同化こそが新しい認識を生み出す
大学生が授業に出るのはなんで?
「やりがい」に潜む社会的欠乏
カリスマ 〜自分たちが共認できる価値観への評価収束〜 
仲間収束 2:一人でできない子
「働きたいから働こう」という意識
快美欠乏に替わって、認識の統合が最高価値になった。
判断の土俵とは、人々の潜在思念が作り出した共認圧力の場
『必要か否か』が環境問題に対する基底的な答えになる
芸能か、認識形成か

『るいネット』は、47年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp