現代意識潮流を探る
219348 新たな統合原理への転換
 
八代至誠 ( 49 東京 建築士 ) 09/11/10 PM00 【印刷用へ
>団塊世代以降の特権階級は、肉体的欠乏に発する本当の目的意識を持ち合わせていない。(213827

現在、私達のほとんどは、団塊世代以降に生まれています。団塊以前の貧困の残る社会に生きてきた人達は、どのような目的意識を持っていたのだろうかという疑問がわきました。

貧困の残る社会で子供時代を生きた世代は、身近な大人達、地域の苦労を感じ取りながら、成長していったのと同時に、深刻な貧困状況は、当時、社会のどこにでも存在しており、決して一人で解決できないことも、理解していたと思います。

また、20世紀に入って、西洋諸国の圧倒的な外圧状況を感じながら、自分の故郷や国のために何とかしたい。みんなの役立ちたい。そのためには、どうして生きていったら良いかという事を常に真剣に考えていたと予想されます。

そう考えると当時の人々の貧困状況と強烈な外からの外圧状況化において、彼らは肉体的欠乏に発する本当の目的意識を持ちあわせる事ができたのだと考えます。そして、その視点は常に「みんな」のための実現思考として存在していたのではないかと思います。

実際、白人を負かしたアジア人として、日露戦争に勝った日本人を尊敬し、太平洋戦争に敗れた時でさえ、アジア各国の独立を促したと感謝され、戦後復興のめざましさと高度経済成長までは世界の奇蹟として賞賛と尊敬を受けた事もあり、これは決して、ある個人を対象としたのでのではなく、日本人全体に対する評価を受けたこともありました。

一方、試験制度発の目的意識は、私権獲得のみであり貧困消滅後の試験制度では、自分一人の実現に終始し、このような試験競争に収束した特権階級が、社会を動かすという構造は、非常に危うさを孕んでいます。これは、団塊以前の貧困の残る社会に生きてきた人達と決定的に意識構造が異なります。

暴走を続ける社会の深層では、私権原理から共認原理への移行が進んでいます。この深層の充足志向→実現志向およびそれらが生み出した共認収束を母胎に彼らに対抗できる新たな統合原理への転換が急がれます。
 
  List
  この記事は 213827 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_219348
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
219428 Re:新たな統合原理への転換 関守石 09/11/11 PM05

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
遺伝子の共同体
「利己的な遺伝子」を切開する 1
「利己的な遺伝子」を切開する 2
雌雄分化における統合
オスメス分化の塗り重ね構造
もともと、生物には親子関係など無かった
蛋白質は多様に連鎖反応する
オス・メスの事実の確認
進化積層体の意味
原始生物の適応(1)代謝系の進化と循環系
全てを個体に還元することはできない
根源的認識の理解、免疫系に見る…その2
免疫系に見られる認識、階層と構造について、その2
HLA分子
今西錦司の自然観に対する共感
老化のメカニズム
精子と卵細胞、そして母体
連続と不連続 mt-DNA解析への疑問
「種」をめぐって「構造」と「機能」
生物多様性のなぞ、その実現構造1
生物多様性のなぞ、その実現構造2
機能進化は遺伝子の変化に直結していない。
ウィルスの変異の仕組み
@iPS細胞とは?〜ES細胞の起源〜
AiPS細胞とは?〜ドリーの誕生〜

『るいネット』は、47年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp