暴走する悪徳エリートの所業
218579 トヨタやキャノンは消費税が上がれば儲かるカラクリ:輸出戻し税 @
 
麻丘東出 ( 49 兵庫 環境コンサルタント ) 09/10/31 AM03 【印刷用へ
経済危機で中小企業が悲鳴をあげているなか、トヨタやキャノンといった輸出系大企業は儲けを出していた。
なぜか?
そこには輸出系大企業が国民の税を収奪する消費税のカラクリがあったからだ。

『非国民通信「ニラ茶でわかる消費税のからくり」2006-11-11 リンク』より転載
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さて、今日はニラ茶を使って消費税の仕組みを勉強してみましょう。

まず、ニラ屋でニラを買ってきます。仕入れ価格¥105
ニラを焙じてニラ茶を作ります。そして販売、小売り価格は¥210

ニラ屋さんは販売したニラの価格の5%、¥5を消費税として納税します。
そして私が販売したニラ茶の価格の5%、¥10を消費税として納税します。

すると、納税額の合計は¥15になります。しかし、ニラ茶の最終販売価格は¥210、必要な課税額はこの5%である¥10だけでいいのではないか?そう考えることもできますね。

商品とお金が動くたびに、その都度課税するという考え方もあります。その場合、¥105で仕入れたときに¥5、¥210で販売されたときに¥10、合計で¥315とそれに相当する商品が動いたので、その5%に当たる¥15が必要な納税額になる訳です。

しかし日本の消費税はこのような方式を採用していません。最終的に販売された価格が¥210であれば、その途中にどのような取引があったにせよ、最終販売価格である¥210の5%、¥10が最終的な納税額となります。

では日本でニラ茶を作った場合です。¥105でニラを売ったニラ屋さんが¥5納税、¥210でニラ茶を売った私が¥10納税、こうすると、¥5余分に納税していることになります。そこでこの¥5が「仕入税額控除」という名前で還付されます。誰にでしょうか? これはニラ茶の材料を仕入れた私に返ってきます。ニラ屋さんが¥5納税、私が¥10納税、控除で¥5が私に還付、そうして最終的な納税額は¥10になるわけです。

さて、これはあくまで国内販売の場合です。今は国際化時代ですから、ニラ茶を輸出してみましょう。

まず、ニラを買ってきます。仕入れ価格は変わらず¥105
そしてニラ茶に加工して海外に販売、$2で売ります。

ニラ屋さんは売ったニラの代金¥105の5%、¥5を納税します。
さて私は? 免税です。海外への輸出は免税のため、納税額は¥0
それから、仕入税額控除を忘れてはなりませんね。¥5が私に返ってきます。

 ここで何かおかしいと思った人はいますか? ちょっと変ですよね、だって私は納税していないのに、なぜか還付金が回ってくる、納税していないのに還付金を受け取っては逆に儲かってしまいます。これじゃぁ税金として変ですよね? でも、税法上はこれでいいのです。¥5を納税したニラ屋さんではなく、ニラを仕入れた私に仕入税額控除として還付金が回ってくる、納税していなくても、仕入れた分だけ還付金が受け取れる、そういう仕組みになっているのです。

 ちなみに輸出の場合は「免税」ですが、これと紛らわしいものに「非課税」があります。何処が違うのかと言いますと、非課税の場合は仕入税額控除が受けられません。医療や福祉に関わる商品の一部が非課税になるのですが、例えばここに冷え性で死にそうになっている人がいるとしましょう。この人にニラ茶を飲ませれば助かります。そこで色々と働きかけてみたところ、医療用ニラ茶が非課税品になったとします。

 そこでまたニラを買ってきます。¥105
 これを加工して医療用ニラ茶を卸します。¥198

この場合ですが、
まずニラ屋さんは売ったニラの代金¥105の5%、¥5を納税します。
非課税品目と認められているので私は納税する必要がありません。
非課税品は仕入税額控除が認められませんので還付金はありません。

 以上のことをまとめてみましょう

・普通にニラ茶を作った場合
ニラ屋さんは販売したニラの価格の5%、¥5を消費税として納税します。
私が販売したニラ茶の価格の5%、¥10を消費税として納税します。
私は仕入税額控除の¥5を還付金として受け取ります。

・海外にニラ茶を売った場合(免税)
ニラ屋さんは販売したニラの価格の5%、¥5を消費税として納税します。
私が仕入税額控除の¥5を還付金として受け取ります。
 
・非課税の医療用ニラ茶を売った場合
ニラ屋さんは販売したニラの価格の5%、¥5を消費税として納税します。

いずれのケースでもニラ屋さんはニラの販売額の5%を納税しなければなりません。

一方私がニラ茶を売った場合、
普通に国内販売すれば5%を納税、そして還付金を受け取ります。
非課税品目として販売すれば納税は0、還付金も0です。
海外に輸出すれば納税は0、そして還付金を受け取ります。

そこでニラを¥1050で買ってきます。ニラ茶を10パック作って、4つを国内向けに、6つを輸出用に振り分けます。国内にはニラ茶4パック¥840、輸出用にニラ茶6パック$12。

ニラ屋さんは¥1050の5%、¥50を納税します。
私は課税対象の国内向けニラ茶¥840の5%、¥40を納税します。
私は仕入税額控除として¥1050の5%、¥50を受け取ります。

足し算をしてみましょうか、
ニラ屋さんは¥50納税。
私は¥40納税で還付金が¥60、差し引き¥20の税金黒字です。

政府から見るとどうでしょうか、
納税額は¥50+¥40で¥90、還付金が¥60です。
国庫に入るのは¥90−¥60で¥30となります。

 政府も大変ですね。

 で、この消費税の仕組みを知ると色々な謎が解けます。
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<続く>
 
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