企業を共同体化するには?
218347 女性社員が会社を変えてゆく〜社員共育〜
 
パンダマン 09/10/28 PM05 【印刷用へ
 私権体質の企業が、再建を目指すなかで、女性社員の柔軟性と充足性が大きく影響したと思われる事例があったので、紹介します。


〜以下引用〜

■社員共育 山北調査設計(株) 代表取締役社長 林 英幸さん(郡山地区)

 日本大学工学部卒業後、東京の大手コンサルタント会社で5年間修行。その後、国土交通省土木研究所に1年勤務のち、平成9年、30歳で郡山へ戻り、父親である前社長が創業した山北調査設計(株)に係長として入社しました。平成17年、38歳の時、 前社長が倒れ、何の心の準備もないまま社長に就任して4年がたちました。

「入社した当時は、完全な技術者だったので、個人能力を最大限に生かせる、静かで仕事に集中できるワークスペースがただ欲しいと思っていました。でも、社長になった今は、社内の会話が欲しいと、もっとワイワイした雰囲気が必要だと思っています」と語る林社長の会社からは、楽しそうで元気な社員さんたちの笑い声が聞こえてきました。 地質・水質調査の会社というと、男性的で黙々働くイメージがありましたが、それを覆す開放的な空気でした。

「社長と専務がケンカする会社」
社長になったとき初めて「会社」全体を見ることができました。お金・経営面のことだけでなく、 下の意見が全く上に伝わっていない会社だということに気づいたのです。社員を単なる道具としか見ない、意見を聞かない、一方的に仕事を押し付けている先代社長の右腕だった専務の存在とそれを進めていた自分に気付きます。実際、毎年社員が1、2人ノイローゼで辞めていました。
 やっぱ人が大事だ、人を主体に会社を立て直そう!と、先代社長の右腕だった専務と話し合いを続けました。ケンカだったのかもしれません (笑)。その間、1年間で若い将来性のある技術者が3人も辞めていってしまいました。このまま専務をとるか、社員をとるかまで追い込まれ、残念ながら専務には辞めていただきました。

「オレたちの会社を創ろう」
 社員に背中を押され、残った社員と会社を変えることを約束したのです。

「同友会での学び」
 同友会の先輩方や青全交で、「人が育たないと会社は成り立たない」「働きやすい会社創り」「個人の能力を追求するのではなく、会社全体の能力を上げよう」ということを学びました。 まずは、社員みんなと話すことから始めました。 それまでは、各部署からの格式ばった単なる報告会だった月1の社内会議を、部署関係なく皆が発言できる全体会議に変えました。

「女性社員」と「ほほえみ小鉢」
 環境ISOをやっていましたので、環境をテーマに何か社内でできることを探そうと女性社員がまずは動き出しました。 女性社員が会議で廃棄用紙を使った「ほほえみ小鉢」をわが社で扱おうと議題にし、取り組みを積極的に提案してくれました。今では「ほほえみ小鉢」は、バイオ事業課という新部署で、提案してくれた女性社員だけで担当しています。でも、地質調査の会社に入ってまさか鉢を売るなんて思ってもみなかったでしょうね。(笑)

「ほほえみ小鉢の意外な効用」
 女性社員がどんどん意見を出すようになったら、 部署関係なく、技術者の社員も自分の意見をどんどん出してくれるようになりました。「自分の議題で討論してくれる」「自分の意見が会社に反映される」「自分たちも発言しても良いんだ」と、 全社員の話し合いの場が次第に確立されてきました。
 社内でおとなしかった社員も、会社が少しでも良くなる様にと前向きで建設的な意見を発言してくれるようになりました。技術者が、ほほえみ小鉢をお客様に配る取り組みも始めました。入社以来、外との関わりを持とうとしなかった技術者でしたが、昨年はお客様からの御指名で仕事を取ってくるまでになりました。小鉢をきっかけにお客様と話せるようになったと喜んで帰って来ました。

「自分たちで情報発信」
 うちのHPを見て、社会に貢献できる会社に入社したいと学生が問い合わせてきました。社員旅行の時のバスガイドさんも、こんな会社で働きたいと言ってくれて、2人とも今年入社し、元気に活躍 してくれています。
 「もっと自分の会社や商品を外に宣伝したいと考えるようになってきました。私たちが楽しく働く様子も伝えたいとブログまで立ち上げちゃって。 会社のHPよりもアクセス数が多いみたいです。(笑)」「仕事に対する責任感も変わってきました。ただ稼ぎたいというよりも、もっと人の信頼をもらえるような良い仕事をしたい、と常に思うようになってきました。」と、社員さんたちが笑顔で話してくれました。

「社員が自分の子供も 働かせたくなるような会社にしたい」
と語る林社長。
 会社が好き、皆で会社を存続させよう!と、公共事業が厳しいと言われる今でも、 常に明るい社員さんの前向きさが伝わってきました。

〜以上引用(リンク)〜


 最初に動き出すのは、柔軟性に富んだ女性からということを裏付ける記事かもしれません。
 
  List
  この記事は 217664 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_218347
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
320766 世の中を変えていくのは若者だけではない 彗星 16/10/20 PM03
227754 女性の充足性=肯定性ってスゴい! これんじ 10/03/06 PM11
223936 女性ならではの感性を活かす左官職人 チウエ* 10/01/10 PM08
221584 「女性を活かす」会社になるには? リンゴヨーグルト 09/12/09 PM08
219988 「女性力」で企業を変える方法 疾風怒濤 09/11/18 PM10
218746 私たちの会社での未来は ユミ 09/11/02 AM01

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、46年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp