実現論を塗り重ねてゆく
218009 実現論勉強会での気づき〜考えるとはどういうことか?〜
 
Lucky ( 20代 滋賀 ) 09/10/24 PM06 【印刷用へ
有志20人くらいで実現論の勉強会をやっています。
中身もさることながら、男女の役割なんかも見えてきて、
なかなか充足の場になっています。

そんな勉強会で、実現論の前史イの3段落目、
「人類の最先端機能たる観念機能による
 『事実の認識』も同様であって…」
という部分にある、
「最先端機能たる観念機能って?」という質問があり、
「外識機能の最先端」という話が出ましたが、
もうちょっと追求したくなり、調べてみました。

以下、(思考次元119059)(思考次元219060)(思考次元319061)より。


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思考次元1 潜在思念の実践思考

これは、原始人以来の(動物にも備わっている)本源的な思考様式で、
主に、感応(本能⇒共認)回路をもって現実を対象化し、
答え=可能性を模索する。

生命体の認識機能には、食欲や性欲etcの欠乏を感じる内識機能と、
それを充たす為の視聴覚をはじめとする外識機能がある。

答えとは、課題の実現経路であり、
実現経路とはこの内部意識と外部認識がイコールで結ばれた回路である。
答えを発見すると同時に
全主体(=感応回路)はそこ(=実現経路)に可能性収束するが、
それはある開かれた(=答えを見出した)欠乏意識と
ある開かれた対象認識がイコールで結ばれて
共に強化される過程=その実現経路が強化される過程
=その様な主体(実現回路)が強化・形成される過程である。

従って、
欠乏意識(内的認識機能)と状況認識(外的認識機能)を結ぶ実現回路こそ
主体の中核(先端主体)であり、この実現回路こそ思考の先端中枢である。

注:人類の場合、当然、観念回路も使われているが、
健全な実践思考では、主に状況認識を整序する為に観念が使われている。  つまり、潜在思念(その先端の実現回路)によって整序された
実践的な構造観念である。

逆に感応観念は、欠乏意識・課題意識をも状況認識をも共に歪曲し、
極めて不健全な思考回路を形成する。

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つまり、外識機能によって得ることのできた状況をまとめ、
構造化していくのが観念機能であり、
潜在思念とつながっていれば(実現回路が形成されていれば)、
それは構造観念を生み出していくことができる。

一方で、「耳障りのよいだけの」感応観念もあり、
すべての状況(外圧)を捨象し、自分の都合のいいところのみに収束する。

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思考次元2
現実に可能性が閉ざされ(or答えを発見できず)
現実に対する強い否定回路が形成されている
(従って、実現回路が貧弱である)場合、
否定意識は捨揚回路(−捨象+収束の回路)に収束して、
何らかの+幻想を生み出し、そこに先端収束する。

しかし不鮮明な潜在幻想では意識を統合できないので
+幻想は観念化されて感応観念(価値観念や規範観念)を作り出し、
この感応観念の下に全意識を統合しようとする。

その際に考えるのは、どの言葉・物語が感応回路に響く(充足する)か、
そして人々に共認されるかであり、
その限りで状況認識や実現回路も貧しいながら作動している。

しかし、この思考回路の主軸を成しているのは、
現実を捨象した否定回路・感応回路であり、
現実を対象化するのではなく、
ひたすら内部意識を模索して観念化する倒錯思考の回路である。

しかし、現実の実現回路から見れば、
倒錯思考とは思考停止と同じである(正確には内面のみの片肺思考である)。
まして、普通の人は既成の感応観念を選択的に理解・吸収して、
そこに収束しているだけなので、殆ど思考停止しているのと変わらなくなる。

又、現実を捨象した幻想観念が実現される訳もなく、
全意識を統合し切れる訳がない。
その限りで絶えず悩みが生じることにもなるが、
悩み思考は倒錯思考の副産物であって、
思考しても停止しても現実は何も変わらない。
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一般に「考える」という言葉を使う場合、
「自分の内面を探り、考える」という意味合いを帯びていて、
たいていの人が沈思黙考する。
(*そして、外識機能を遮断し、片肺思考に陥り、否定的になる)

しかしそれでは、何も実現できないし、考えていないことと同義である。
では、「何かを考える」とはどういうことなのか?

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思考次元3
超越存在たる社会の構造に起因する危機や課題は、
超越思考(構造認識)によってしか、
把握することも解決することも出来ない。

この構造思考の母胎を成すのは、実践思考の実現回路である。
事実、構造思考の求める答えとは、
内部意識(欠乏や危機や課題)と状況認識をイコールで結ぶことのできる
実現回路を開くことであり、
その実現回路が内部意識と外部認識の相方を強化・変容させることも含めて、思考の基本構造は実践思考と同じである。

しかし、実践思考が主要に潜在思念を使う
(内部意識も外部認識も)のに対して、
簡単に実践できない⇒答えが見出せないが故に必要になる構造思考では、
潜在思念の紡ぎ出す構造観念(主体や状況を構造化した観念)を使う。

この普遍妥当する構造観念という位相は、
社会(超越存在)を対象とする限り、必然的に求められる認識位相である。
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構造的に物事を見ることは、
潜在思念の紡ぎだす構造化された観念を生み出していくということ。
集団運営における(社会統合における)男女の役割も、
女=潜在思念を発信していく、男=それらを紡ぎあげ、構造化していく、
というところにあるのかもしれません。

この認識の位相にたどりつきたい、と強く思いました。
 
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大転換期の予感と事実の追求
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自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
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