心の本体=共認機能の形成過程
217960 生きる業が美しい。
 
(´・∀・`) ( 20代 横浜 学生 ) 09/10/23 PM11 【印刷用へ
仕事とそれ以外の時間というものを、現代人はとかく明確に区分したがるものである。一方で、例えば共同体の社員さんもそうだし、農業に携わる人もそうなのだけれど、仕事とそれ以外の時間というものが、あまりきちんと分かれていない。

農に携わる場合、もはやどこからどこまでが仕事なのかわからない。毎日が仕事、でも犬の散歩も仕事だし、鶏に餌をやるのも仕事。天気の心配をしたり、ビニルハウスの土の様子をみたり、もちろん農作業もれっきとした仕事だけれど、それらを収穫して食べる事も、広くは仕事だとも言える。それはきっと生業と言うものなのだと思う。

朝、農園の空気は冷たく澄んでいて、作業場に向かうまでに見える朝霧やそこに浮かぶ陽光は言葉を失うほど美しい。しかしその美しい景色の中にも木造家屋や小屋、瓦屋根は驚くほど溶け込んでいて何の差障りもない。道路沿いから見える棚田を見た時、これを作った農家の人々というのは本当にここから、これほどまでに驚嘆せしめるほどの美しさを計算していたのかと問いかける。

僕らも例えばマルチシートを貼ったり、ビニルハウスを組み立てる時はなるべく形を整えようとする。整然と並んだ瓦屋根を作った職人さんも、瓦の質や屋根の完成度と同様に、その美しさを追求しているはずではある。

しかし遠くから見た時、もはやそれが作り手の意図を超えた遥か彼方からでさえも人を感動させられるとしたら、それは彼らの営みが美しいから、生業が美しいからとしか言いようがない。彼らからしてみれば一つ一つの形を整えたり、棚田をきれいに整地したりすることも、生業の一環に過ぎないだろう。

農業は儲からないとたしかに言うし、それは事実そうだと感じる。しかし農業も含め、農村が生み出すものは多い。ただ今まではそれに値段がつけられなかっただけの話である。お金というものが充足と引き換えにできなくなった時、仕事は社会の中で、一人の人間の生涯の中でどうあるべきなのか。僕は想う。いつしか人々が「時間をお金に」引き換えるような仕事を求めるような真似をやめ、生業を求めるようになると。
 
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285325 友人のはたらき方に触れて 匿名希望 13/12/21 PM01
218031 生産も労働も一緒に築いていく社会を作っていきたい☆ 匿名希望 09/10/24 PM10

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新しい潮流1 社会捨象→不全捨象の充足基調(’70・’80年代)
新しい潮流2 私権統合の崩壊と社会収束の潮流(’90・’00年代)
新しい潮流3 社会不全⇒認識欠乏の蓄積
新しい潮流4 言葉それ自体が引力を持ち得ない時代
新しい潮流5 実現派は仲間収束から社会収束へ
新しい潮流6 解脱仲間から認識仲間への逆転
仲間圧力と認識仲間
新しい潮流は、新しい人間関係を必要としている
市場社会の、カタワの「集団」
本当は、「集団」に入ったのではなく、社会に出たのだ
古い人間関係は、影が薄くなるばかり
関係パラダイムの逆転1
関係パラダイムの逆転2
活力源は、脱集団の『みんな期待』に応えること
収束不全発の適応可能性の探索、その深くて強い引力
充足基調から探索基調への転換
'90年代の危機感と変革期待の行方
秩序収束と答え探索の綱引き
潮流2:戦後日本の意識潮流
潮流3:’70年、豊かさの実現と充足志向
潮流6:’95年、私権原理の崩壊と目先の秩序収束
潮流9:経済破局を突き抜けてゆく充足・安定・保守の潮流
今後10年間は充足⇒活力を上げれば勝てる 
「日本人はいつ物を考え出すのか?」(1) 共認充足が最大の活力源。'10年代はそれだけで勝てる
市場時代の共認非充足の代償充足⇒解脱(芸能)埋没
'70年〜現代 収束不全⇒本能的な秩序収束⇒課題収束⇒認識収束
現代〜近未来 対象への同化こそが新しい認識を生み出す
大学生が授業に出るのはなんで?
「やりがい」に潜む社会的欠乏
カリスマ 〜自分たちが共認できる価値観への評価収束〜 
仲間収束 2:一人でできない子
「働きたいから働こう」という意識
快美欠乏に替わって、認識の統合が最高価値になった。
判断の土俵とは、人々の潜在思念が作り出した共認圧力の場
『必要か否か』が環境問題に対する基底的な答えになる
芸能か、認識形成か

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