>まず首雄の性(本能)的期待+共感充足の期待が先行し、それに応える形で(メスも共感欠乏を孕んでいますので)同居するようになっていったのだと考えられます。
そして結果としてその方がメスにとっても、出産時の安全や食糧確保上、有利(より適応的)であったので、その方向(同居し、雌雄相互の期待・応合回路を更に進化させてゆく方向)に進化していったのでしょう。
(1549)
共感機能を獲得した原猿たちは、その共感機能によりオス・メス関係を第二層に進化させた。
【第一層】性本能によるオス・メス関係(哺乳類)
発情期のみの関係で、お互いが発情して本能による性快感を得ると終る関係。
【第二層】共感充足を得られるオス・メス関係(原猿〜新猿)
性本能を基盤として惹かれあうオス・メスが、お互いの共感を得ることで充足を得られる関係。
発情しなくても充足(≠快感)を得られるオス・メス関係になって、オス・メス関係が始めて、共感による関係になり同居するようになる。
「性の三層構造」参照(216477)
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人類の性はさらに第三層として、観念が関与する。
【第三層】観念によるオス・メス関係(人類)
オスメスお互いを観念で理解する。観念ゆえに私権時代は、幻想化して観念でオスメスを措定してきた。
私権時代は、清楚な美女は幻想化によって価値が上がり獲得物となったし、お金や地位を持った強い男は、女の私権獲得の対象として憧れる事になった。
果たして、性は共感充足よりも私権獲得の道具という傾向が強くなっていった。
しかし、私権衰弱した若者中心にセックスレスは、この私権獲得の道具となった性を、本来の性に捉え直そうと言う動きである。
現代のセックスレスの若い男女は、男女はお互いが私権獲得の対象として観念定義されており、セックスが私権獲得の道具と感じてしまうのである。だから、私権衰弱した男女はセックス(≒私権収束)したくなく成ってしまったのである。
男女関係の観念的な定義(現代の婚姻制)を、共認充足から捉え直す必要があるという事である。
男はどうあるべきか、女はどうあるべきかの新しい観念定義が必要という事で、これは取りも直さず、新たな社会規範の構築である。
セックスレストは、社会が充足できる社会に変わって欲しいというサインだったのです。 |
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