>従って、まず首雄の性(本能)的期待+共感充足の期待が先行し、それに応える形で(メスも共感欠乏を孕んでいますので)同居するようになっていったのだと考えられます。そして結果としてその方がメスにとっても、出産時の安全や食糧確保上、有利(より適応的)であったので、その方向(同居し、雌雄相互の期待・応合回路を更に進化させてゆく方向)に進化していったのでしょう。<(1549)
共認機能の原点である共感機能(「相手も自分も同じ」と感じる機能)は、性闘争の敗者の原猿若オスたちにより獲得された機能。負けても死ねないという本能を超えた不全感を何とか和らげる、お互い「共感する」という機能。
この機能は、逆境の若オスたちの大きな活力源になったことが想像されます。
そして、共感機能を持った首雄と雌は、性(本能)の充足と共感の充足、この2つが同時に満たされる方向に(より充足する=活力がでる方向に)可能性収束したのだと感じます。
>“性”と言われると、ついつい本能的な“性”を中心に思い浮かべてしまうが、“心”と“体”と“頭”と繋がってはじめて“性”とは何か?が理解できる。
とりわけ人類は、先端機能である、観念に左右(支配)され易い。
性闘争本能・・・本能・・・体
和合共認・・・・・共認・・・心
婚姻規範・・・・・観念・・・頭
<(216477)
人類の「共認(心)の性」の原点は、原猿の若オスたちが逆境の中で獲得した共感機能(適応機能)であり、それを首雄と雌の期待・応合の繰り返しの中で進化させてきたものなのだということに気づかされました。 |
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