共同体社会の実現
217489 本源性の正鵠度を競う時代の到来
 
松岡隆 ( 46 大阪 会社員 ) 09/10/17 PM11 【印刷用へ
>『必要か否か』という土俵上では、どれだけ多くの人が必要と認めたかが、つまり『人数』こそが、「お金」を超える最先端の評価指標となる。そこでは、お金は人数を判定する基準(お金を払った人だけを人数として数える)にすぎなくなる。つまり、古い評価指標=お金は、新しい評価指標=人数の補助指標に転落する。(33995)

必要か否かという『判断の土俵』と、評価指標が『お金』から『人数』に移行することはどう関連しているのだろうか。

まず、『判断の土俵』に於いては、人間に限らず全ての生物はその生命活動の限りに於いて、瞬間瞬間に必要か否かを判断しているといえる。何を捕食するか、誰とツガイになるか、どこに巣を作るのかなど常に取捨選択している。では、その際の判断軸とは何か。
生物は須く外圧適応態である。つまり、外圧適応していくことが生物の基底的な目的であり、その観点から必要か否かの判断がなされる。従って、人類に於いては本能或いは、本能+共認、本能+共認+観念のいずれかを貫いたものだけが『必要』なものといえる。換言すれば、必要か否かは人類次元に於ける共通の判断軸なのである。

ただ、人類はこれまでの過去5500年間、凄まじい同類闘争と人為的な貧困圧力により、半ば強制的に私権(財産、地位、女などの私的権限・権益)を共認させられてきた。
その背後には断絶した個としての自我が横たわっており、そこから生じる需要とは、先の『必要か否か』とは異なる私権不全からの解脱収束が主となる。具体的には

私権不全からの解脱収束先は、物的な快美充足(便利さ・快適さ)と類的な解脱充足(遊興・芸能)および頭の中だけの倒錯観念(古代宗教・近代思想)しかない。(33821

とあるように、3つの要素に分解できる。更にそこから希少価値(貴金属など)、性的価値(売春など)、危機管理的価値(保険・金利など)といった価値観が共認され、供給量を絞る、或いは幻想性を煽り需要強度を高めることでより高価なものへと誘導された。いずれにしても極めて私的且つ幻想的な欲望と消費のあり方であり、それが市場の本質である。

このような経緯を振り返ると、次のように纏められるかもしれない。

私権統合時代の判断土俵・軸→私権不全からの解脱収束性
私権価値の評価指標→私的な評価指標としてのお金

○本源共認統合時代の判断土俵・軸→人類にとっての外圧適応性
○本源価値の評価指標→皆にとっての評価指標としての人数

従って、これからの本源共認統合時代において、より評価を高める(=人数を獲得する)には本源性に向けてどれだけ正鵠を得たものかが問われる。つまりは本源性の正鵠度をこそ競う時代なのだといえよう。
 
  List
  この記事は 33995 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_217489
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
217948 「必要か否か」の基盤は、「外圧に適応できるのか否か」 匿名希望 09/10/23 PM09
217883 必要か否か=外圧適応的か否か 矢ヶ崎裕 09/10/22 PM11

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、46年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp