市場の支配構造
216497 クリントン政権以降、ゴールドマンサックスの動き
 
井上宏 ( 40代 新潟 建築コンサル ) 09/10/05 AM08 【印刷用へ
リーマンショック以降のゴールドマンサックス(GS)がなぜ一人勝ちなのか?
ゴールドマン人脈が顕著な動きを見せるのは、民主党クリントン政権から。それまでの政権内の財務長官は主にシティやメリルなどのロックフェラー系出身者が担当していた。
大きく見てこのクリントン政権時点以降GSの優勢が現在まで続いている。

・1993 クリントン政権
 1995 財務長官にロバート・ルービン(当時GS会長)
     ※これ以降世界的な新自由主義化、中国への投資→経済成長が急速に進む。
・1999 ルービンとFRBのグリーンスパンによるグラム・リーチ・ブライリー法(銀行と証券の分離撤廃)成立 →2000年以降のアメリカ金融バブルを促す。

※もともと石油財閥ロックフェラーによる、金融勢力:ロスチャ、モルガン財閥の力を殺ぐ為に制定された銀行と証券を分離する1993年グラス・スティーガル法が、66年ぶりに無効にされたということ。ルービンによる再び金融勢力が優位に立つための戦略。
※この法律によって銀行が「信用創造」で増やしたマネーを、さらにレバレッジを効かせた投機性の高い証券に回すことが可能になる。金貸しの生き残り闘争は、投機市場に委ねられた。

・2003年 GS“BRICs” を造語、投資家へのアピール。
・2006年 ブッシュ政権にGSのポールソンが財務長官として就任
・2009年 オバマ政権にガイトナー財務長官(ルービンの手下)

さらに日本の動きも連動している。クリントン民主党政権成立後日本でも、ジェイ、ロスチャ系の小沢が率いる新進党政権が成立。
・1994年 新進党が政権を取る。(ただしまだ基盤が弱く短期間政権)
・2003年 福井俊彦日銀総裁就任 (1998年接待汚職で日銀を辞職、ゴールドマンサックスの顧問を務めた後の復帰)

以上のようにここ約15年のアメリカ動きは、大きくゴールドマンのとりわけルービン戦略で動いていたと見られる。
@主に前半は新自由主義経済と投機経済化
A主に後半は多極化
共通しているのは、ロックフェラー潰しと新興市場の育成。

※ロスチャ、ジェイ・ロックフェラーの連携がクリントン時代には成立していた(恐らく欧州支配層も)。その戦略的組織がGSではないか?(こう見てくると9.11はロックフェラーが追い詰められたが故の暴発だったのではないか。日本におけるなりふりかまわない支配も。)

金融危機以降の情勢変化でGSの役割は?欧州支配層の元でさらなる多極化の推進?(郵政資金もそちらへ誘導?)


 
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