サル社会を解明しよう
21619 真猿の進化史
 
北村浩司 ( 壮年 滋賀 広報 ) 02/01/21 PM11 【印刷用へ
さてご質問のリスザルについてですが、元もとの問題がサルの進化過程を巡る問題ですので、回り道になりますが、真猿の進化史を先に見ておくべきだろう思います。

真猿の進化(系統分化)は以下のような軌跡を辿っています。
@オモミス類(原猿)からメガネザル系統と初期真猿(の祖先)が分化
A4000〜4500万年前真猿登場
Bその後広鼻猿類(新世界ザル)と狭鼻猿類が分化。3500万年前?
狭鼻猿類がアフリカ大陸からアメリカ大陸に渡ったのは約2500年前と言われており(最古の化石がそれ)、当時はアフリカとアメリカ大陸は既に分離しており約500kmしか距離がなかったとはいえ、島伝いに奇跡的に渡った模様。おそらく狭鼻猿類に追われたものと考えられます。

C狭鼻猿類が旧世界ザルとホミノイド(類人猿含むテナガザル系)に分化(約2500〜3000万年前)
 その後旧世界ザルは尾長ザル系とコロブス系に分化
Dホミノイド(原テナガザル)から類人猿分化(1000〜1500万年前)


これらの過程では概ね進化するにつれて、大型化する傾向が見られます。(例えば新世界ザル<尾長ザル<テナガザル系<チンパンジー)

この過程を推測するに、南方の樹上という特権的世界を独占したサル類は、主要な敵が異種のサルとなったと考えられます。そして、大型の新たな種が登場する度に、従来の種がその場を追われ、(もしくは淘汰され)追われた種は新天地を求めて、新たな環境に適応するという過程を辿ったのではないかと類推されます。

また大型化のベクトルは種間の闘争のみならず、サルの集団内の序列闘争(ボス争い)でも有利に働く=より大型の血統が多く残るので進化と大型化の相関関係により拍車をかけたと考えられます。

加えて原猿から追うとこの進化過程は単体→オスメス同棲の単雄複雌集団→複雄複雌の集団という過程です。つまり種間の闘争に勝ち残るために、概ね大型化と、集団化⇒知能の発達と言う二つのベクトルで発達してきたこれが,サルの進化史の大きな流れだと思われます。

<参考>ホームページでは「霊長類の進化を探る」
リンク
が分かりやすい。

 
  List
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_21619
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
真猿の分化と進化過程 「Biological Journal」 06/12/04 PM05
108950 新世界ザルと旧世界ザルの分岐 東努 06/04/13 PM09

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

「合同板」必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
風土、生産様式、婚姻制
原始婚と性習俗
原始人類(後期)の全員婚
村落共同体の規範について
『日本婚姻史』の概略
日本の交叉婚の特殊性
「交叉婚」の集団性は?
交叉婚で発生した男の自我
江戸時代の結婚〜制度から見た男女の地位〜
西洋人の精神構造と異常な性意識
近代思想の結果が、現代
資本主義とセックス
セックスが「罪深くいやらしいこと」であるから、「処女性」が尊重される
処女観、初交観
夜這い「オコモリ」1
夜這い「オコモリ」2
夜這い「オコモリ」3
夜這い「オコモリ」4
和島家族論
水野家族論
夜這いの解体と一夫一婦制の確立1
夜這いの解体と一夫一婦制の確立2
夜這いの解体と一夫一婦制の確立3
恋愛も代償充足
その関係そのものが、心が通じ合えない構造にある
恋愛は共認不全をごまかす為の価値観念
性的独占意識の心理的転機
多くの男に女として認められること
オヤとコ(柳田民俗学から)
親の囲いが、対象を遮断し、活力を衰弱させる
過保護空間
「子供」という旧観念
婚姻が社会と切り離されて50年も経ってない
「二分の一成人式」に欠落しているもの
謝罪と感謝の方法
心の器
「セクハラ」の驚くべき事実。
イイ子・ワルイ子

『るいネット』は、48年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp