実現論を塗り重ねてゆく
216025 近代の人々が自我や性に拘るのはなぜか?
 
匿名_希望 09/09/29 AM00 【印刷用へ
>3.ところが、社会に対する否定意識や自我・性に対する拘泥は、この時代(とりわけ知識人)に共通する潜在思念である。従って、この偏った(誤った)「構造観念」が(主に知識人に)共認され、権威化されてゆく。更に、大学の権威主義が、それに拍車をかけてゆく。18717


近代の人々が恋愛小説など、自我や性に拘った観念に収束したのはなぜだったのか?(参考:日本の近現代文学史リンク


近代化、すなわち都市化・市場化が進むと、自由な私権獲得や、異性を自由に選ぶ可能性が開ける。

しかし一方で、都市化により村落共同体は衰退していったこと、また賃金労働の拡大→貧富の差が拡大していったことにより、共同体の中なら自然に得ることができた共認充足が、得にくくなっていく。

そのような状況では、当初は輝かしいものに思われた自由恋愛も、(当然皆が自由な性闘争をすれば誰かが不自由になるわけだから、)悩み多きものになっていく。

かつてであれば、現実に上手く行かない問題があっても、集団内で相談するなどして解決できたし、例え解決できなくても皆で不全や課題を共有することで、共認充足を得ることができた。
しかし都市で生活するバラバラの個人は、恋愛など個人的な悩みを開き出して相談できず、あるいは恋愛幻想を捨てることができず、悩み続けることになる。

従って、そのような不全状態を正当化するための観念、あるいは自己を重ね合わせて同化できる(架空の)世界が求められるようになる。

そのような大衆の不全・欠乏を背景に、病的な観念エリート=知識人が権威化し広めていった観念が、個人や恋愛といった近代思想である。
 
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 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
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