環境データ(気候を含む)
215990 「世界は、石油文明からマグネシウム文明へ(1)」下
 
かなめんた ( 31 えどっこ 科学好き ) 09/09/28 PM00 【印刷用へ
■太陽光を直接レーザーに変換する「太陽光励起レーザー」

──それなのに、なぜマグネシウムをエネルギー源にできると思われたのですか?

きっかけになったのは、7年前です。私は30年以上レーザー核融合を研究しているのですが、それを応用して、飛行機を飛ばす実験を行いました。

──レーザー核融合と飛行機にどういう関係があるのでしょうか?

レーザー核融合では、レーザーを使って数千万度の超高温を作り出します。レーザーがすごいのは、時間的にも空間的にもエネルギーを集中できるということ。つまり、少ないエネルギーであっても、一瞬だけ一点に集中させることで、大きな効果を得ることができるのです。私たちは、長さ5cmくらいの小さな模型飛行機に水タンクを載せ、外からレーザーを照射しました。水は一瞬で水蒸気に変わって飛行機の後方へ吹き出し、その反作用で飛行機が進みます。つまり、水蒸気ロケットができたということになります。この実験で使用したレーザーの出力はたったの5W。5Wなんて懐中電灯並みですが、レーザーにすれば模型飛行機を飛ばすこともできるのです。
では、人が乗れるような飛行機を飛ばすには、どれだけの出力を持ったレーザーがあればよいのか。計算してみたところ、1GW(1ギガワット=100万キロワット)という答えが出ました。これは大規模発電所の出力に相当しますから、こんなレーザーを電気で作ることはできません。
どうしたらよいかと考えた時に思い当たったのが、太陽光をそのままレーザーに変換する、太陽光励起レーザーです。1995年、我々のグループの一人、吉田國雄特任教授がクロムとネオジムからレーザー媒質を開発していました。日本のある会社はこれをさらに改良し、2005年には効率が42%のレーザー媒質を作ることに成功しました。太陽光をこのレーザー媒質に当てると、レーザー光線が出ます。

──このレーザー媒質は大量生産できるのですか?

クロムとネオジムを混ぜて焼き固めるだけですから、大量生産するのは簡単です。
ただ、レーザーで飛行機を飛ばすといっても、そんな実験にはどこもお金を出してくれないので、別の応用を考えました。それが次世代エネルギー、レーザーによる酸化マグネシウムの還元だったのです。もっとも、今ではこちらが本命になってしまいましたが(笑)。<引用終わり

マグネシウムを新エネルギーとするのに、具体的に太陽光励起レーザーがどのように使われるのか?興味津々の内容は(2)へ続きます。
 
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