環境データ(気候を含む)
215989 「世界は、石油文明からマグネシウム文明へ(1)」上
 
かなめんた ( 31 えどっこ 物理好き ) 09/09/28 PM00 【印刷用へ
「マグネシウムがエネルギーを生む社会!!」(206517)で紹介されていた、矢部孝教授の取組みについて、現在の状況とより詳しい質問と矢部教授の回答を紹介してくれているサイトがあったので紹介します。
マグネシウムという新エネルギーがどこまで実現可能なのか?非常に興味深い内容です。
以下、引用は「山地達也のエコ技術者に聞く」の「世界は、石油文明からマグネシウム文明へ(1)」2009年7月の記事
リンクからです。

>化石燃料の枯渇が迫っているが、自然エネルギーだけで今の世界経済を支えることはできない。理想のエネルギーと言われる核融合への道もまだ遠い……。だが今、エネルギーや資源の問題を一挙に解決するかもしれない研究が進んでいる。その鍵はマグネシウム。海水に無尽蔵に含まれるマグネシウムを取り出し、エネルギー源として利用。生じた酸化マグネシウムは、太陽光レーザーを使ってマグネシウムに精錬する。この壮大な計画に取り組むのが、東京工業大学の矢部孝教授である。

■マグネシウムを燃やして、エネルギー源にする

金属マグネシウムは、携帯電話を始めとする電子機器や飛行機、自動車などで広く使われる。

──次世代エネルギーとして、マグネシウムを用いる研究を進めているとお聞きしました。マグネシウムがよく燃えるのは知られていますが、なぜ今までエネルギー源として使われてこなかったのでしょうか?

ほとんどの金属は粉末にすればよく燃えて、燃料として使うことができます。昔から、金属燃料エンジンの研究はどの自動車会社もやってきていますし、実際にマグネシウムを配合したロケット燃料も作られています。
では、なぜマグネシウムが一般的なエネルギー源として使われていないかといえば、マグネシウムを作るのに莫大なエネルギーをかけなければならないからです。触媒を使う今までの技術だと、マグネシウム1トンを作るために石炭が10トンも必要になります。石炭の発熱量が30MJ/kg、マグネシウムは25.5MJ/kgとほぼ同じ。これでは誰もマグネシウムをエネルギー源に使うはずがありません。
それならば、自然エネルギー、例えば太陽光を集める太陽炉を使って酸化マグネシウムや塩化マグネシウムからマグネシウムを直接精錬してはどうかということになるわけですが、これも困難でした。酸化マグネシウムからマグネシウムを精錬するには2万℃という超高温に相当するエネルギーが必要で、仮に太陽光を集めてそれだけの温度にできたとしても、炉が耐えられません。製鉄炉の耐熱温度が千数百℃ですから。
マグネシウムをエネルギー源にできるなど、誰も考えていなかったのです。<

下に続く。。
 
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