科学データ
215958 微生物が田んぼを電池に変える(2)
 
のりだぁ ( 27 大阪 「社会」人 ) 09/09/27 PM10 【印刷用へ
〜(1)の続き〜

●生ゴミから直接発電する微生物燃料電池

〜(中略)〜

今のところ、1立方メートルの実験装置から130Wの電力を取り出せます。まだ効率がいいとは言えませんが、エサとしては廃棄物、例えば焼酎やビールを造った後の廃液など、処理に困っているものを与えればよいのです。電気を取り出すと有機物が分解されてきれいな水になりますから、廃液処理装置として使えます。

──生ゴミ処理にも使えるのでしょうか? 家庭用の生ゴミ処理装置としては堆肥を作るコンポストもありますが、どう違うのでしょう?

生ゴミも処理できるという点で、微生物燃料電池はコンポストと似ています。

生ゴミにはまだエネルギーが残っていますから、コンポストで分解が進むと熱が発生します。一方、微生物燃料電池は熱くならず、代わりに発電します。熱は拡散していくためエネルギーとしては利用しにくいのですが、電気として取り出せれば利用しやすくなります。

また、コンポストとは違いますが、バイオマスを利用したメタンガス発電では、有機物を分解してメタンガスを作り、それを燃やした熱で水蒸気を作り、タービンを回して発電しています。これに比べて微生物燃料電池は、ボイラーやタービンがいらないので、装置を小型化できるというメリットがあります。

──発電効率の向上がカギですね。

今は1立方メートルの装置で130Wですが、家庭用として使うなら1000Wは出力できるようにしたいところです。これで生ゴミ処理の機能もあれば、十分に競争力のある商品になるでしょう。処理効率を上げて、カスがあまり出ないようにしていきたいですね。

まだ電流発生菌が発電する仕組みにはわかっていない点も多いため、現在この解明を進めており、電極の改良も行っています。数年以内には1000Wを達成したいと考えています。
(引用終わり)
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