社員の活力を引き上げるには?
215681 自己正当化と自己欺瞞は、組織の充足と秩序を乱す根源1〜マイナス人事と自己欺瞞〜
 
彗星 ( 中年 ) 09/09/24 PM03 【印刷用へ
日経ビジネスONLINEに「“嘘”をつかせる会社の常識 マイナスの人事異動と自己欺瞞(リンクリンクリンクリンク)」と題して、自己正当化はどこでも問題を引き起こしていることがわかりました。自己正当化と自己欺瞞は、組織の充足と秩序を乱す根源であると明言しています。人事に関する部下へ対応より、コメントしています。
------------------------------------------転載1(リンク
「子供のためにもそのほうがいいと思って、離婚することに決めたよ」と、知人のA氏。

 「カウンセラーの先生にも言われたんだ。両親が無理して一緒にいるのは、子供にも良くない、とね。本当は子供が高校を卒業してからと思っていたんだけど、やっぱり女房と顔を合わすとギクシャクするし、仮面夫婦を演じるのは難しくて…。それで子供は、全寮制の高校でいいところがあったから、受験させることにした」

 いきなり知人の“離活”(婚活に対して、最近は離婚のための活動をこう言う)の結末を取り上げたのは、彼の言い放った言葉を、職場でもよく聞くと思ったからである。 では、どういう場面で上司が思わず口にする言葉なのか? 

■辞令を聞いてショックを受けている部下にどんな言葉をかける?
 それをお話しする前に、ちょっと頭の体操です。次の、「人事の辞令を部下に伝える時の会話」を完成させてください。あなたは「上司A」です。

 上司A:「B君には、△部に異動してもらうよ」
 部下B:「えっ、△部ですか?」
 上司A:「○×○×」

 部下B君の異動先△部は、「おや?」と誰もが疑問に思う部署。いわゆる“飛ばし”や“左遷”といった、マイナスの人事である。辞令を聞いた途端、B君は明らかにショックを受けていた。
 さて、上司Aであるあなたは、「○×○×」の部分で、なんと部下に声をかけられるだろうか?

 「そんな部下の落胆ぶりにいちいち付き合っていたら、体がもたない。さっさと『来週までに今ある仕事を誰々に引き継いで』といった具合に、事務的な話にもっていくよ」

 なるほど。あれやこれや言わず、さっさと仕事の話にしてしまえば、嫌な空気が一掃できる。所詮仕事。私情は極力挟まないほうがいい。部下を速やかに異動させ、仕事が滞らないようにする手はずを整えるのも上司の責任だ。

 「俺だったら、無視するね。あれこれ言わずに『よろしくね』で、はい終わり」

 この手の“よろしくね上司”は、部下の気持ちを無視する点では、前述の“事務的上司”と全く同じ。ただし、「よろしくね」で終わりにされた部下は「なんだよ、それだけかよ?」と怒りが加わってキレるかもしれないという点で、“よろしくね上司”はリスクが高い。

 「それじゃあ、ヤバイでしょ。キレるならまだいいけど、飛ばされたショックでウツにでもなられたりしたら大変。だから、俺はとりあえず、『キミの力はこっちの部署のほうが発揮できると思うから』とか何とか言って、フォローする」

 確かに最近は、何か問題が生じればやたらと「メンタル低下だ、会社の責任、上司の責任だ」と訴える“モンスター部下”も少なくない。

 「左遷じゃない」と伝えれば、最悪の事態は防げるかもしれない(本当に防げるかは疑問だが)。それに、ここに異動になったから左遷だという定義があるわけではない。とりあえず、本人を納得させればなんとかなる。自分に火の粉が降りかかるのを避けるには、部下を必死で持ち上げるのが1つの策だ。

 でも、そんな上司の言葉を聞いて、「ああ良かった」などと安心する能天気な部下は、まずいない。どんなにフォローしても全く意味がない。つまり、自分に降りかかる火の粉を避けるための行動であるぶん、“事務的上司”や“よろしく上司”よりも、たちが悪いとも言えるだろう。
------------------------------------------2に続く
 
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