現代意識潮流を探る
215371 アメリカが終焉を迎えるもう一つの理由
 
川井孝浩 HP ( 36 東京 設計 ) 09/09/19 AM02 【印刷用へ
>9月12日、米国の首都ワシントンDCに、前代未聞の100万人規模の人々が集まり、オバマ政権による財政規模の急拡大や政府権限の肥大化、これから起こりそうな増税に反対してデモ行進し、国会議事堂やホワイトハウスの周辺を人々が埋め尽くした。(9/12 Taxpayer Tea Party March on Washington, DC) リンク(田中宇氏)

軍事・経済力を基点に世界覇権を握ったアメリカも、いよいよ終焉を迎えようとしている。
金融バブルの崩壊という莫大な負債を抱え、財政赤字もさらに急拡大し、いよいよ米国の築いてきた安定的な消費も崩壊を始めている。

ドル破局は避けられないだろうとの分析は誰の目から見ても信じざるを得ない状況であるが、アメリカという国家がこれ以上に拡大・発展できそうには無いもう一つの理由がある。

それが、冒頭に示した100万人規模の“反”オバマデモの実態だ。

ここ日本では、既に“反”のエネルギーは私権の衰弱と共に空中分解しており、213622「 潮流3:’70年、豊かさの実現と充足志向 」にて示されている通り、一旦は蔓延した「否定」や「自由」等の架空観念も、最早人々の収束軸とはなり得なくなった。

そして現在は、
<最深部の充足志向は上昇し続け、それに伴って充足発の実現志向も上昇してゆく(213622

過程へと既に入り始めている。共認原理の実現に蓋をし続けていた旧観念群が瓦解し、架空の外圧(蓋)が意識的に取り外されることによって、いよいよ実現可能性が切り拓かれようとしているのだ。

しかし、偶然にも知人経由で聞いた米国在住の方の話によると、米国の現状は未だ「否定」と「要求」が蔓延し続けている。例えばオバマの掲げている国民皆保険への制度改革案に対しても、何故自分達が貧困層を支えなければ成らないのだ!と中流階級の間にも否定と不満が拡大しており、その意識状況は冒頭の反オバマデモとも見事に一致している。

結局のところ、人工国家であるアメリカでは、人工的な私権圧力という抑圧と否定の為の闘争という、極めて小さな実現可能性しか示せないというのが実態なのであろう。世界の最先端と言われた国家も、いまや先進国中で最も遅れた統合様式に引き摺られ続けているのだ。

この様な状況では、世界共認どころか、国内での共認形成すらも実現できぬままに、弾けた泡と共に崩壊を待つのみとなるであろう。
 
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