企業を共同体化するには?
215311 工業生産の下でしか成立しない「労働」と「賃金」
 
小暮 勇午 ( 31 京都 路上人 ) 09/09/18 PM01 【印刷用へ
工業生産:物的価値  意識生産:類的価値
  ↓          ↓
 【★生産力を上昇させるには?】
  ↓          ↓
作業の細分化     人間そのものの能力をあげる
  ↓          ↓
作業のルーチン化   対象性を広げる
  ↓        関係能力を上げる
機械に置き換える   認識力を付ける
             ‖
             ∨
           自分たち自身で組織を管理する
           【自主管理】

工業生産において生産力を上げるには、生産過程のより多くの部分を(工業生産の基盤である)”機械”に置き換える必要がある。その為には、仕事を単純な「ルーチン」とする必要があり、そのためには仕事の工程を細分化する必要がある。

意識生産において生産力を上げるには、生産の基盤が人間そのものである以上、人間の持つ能力を上昇させる必要がある。価値を生み出せる能力を上昇させるには、関係能力を磨き、対象性を広げ、認識力を身に付ける必要があるが、これら全人的な能力は、自分たち自身で組織を管理することによって身に付けることが可能となる。なぜなら、組織を管理するという難課題においては、まさに全ての能力をこの現実に注ぎ込む必要があるからだ。



いわゆる「労働」という概念、また「労働の対価しての賃金」という概念は、仕事における作業が単純化される工業生産においてでしか存立しえない。(時間当たりの労働を金に換算するためには、時間当たりの生産性の算出が不可欠で、それは作業工程の細分化・ルーチン化があって初めて可能となる。)

「自分は○○くらい働いているんだから、△△円くらいの給料をもらってもいいはずだ」というような自身への”正確な”成果査定を可能にするには、他人の仕事と自分の仕事に境界線を決める必要がある。しかし、一連の仕事というのは、特に意識生産においては、本来的には明確な境界線など引けない。(”正確な”成果査定を求めて)強引に境界線を引こうとすれば、極めて単純化された作業にしかならない。これは、意識生産においては極めて”無能な”成員を抱えることとなり、企業の成果を著しく低下させ、企業そのものが存続し得ない。
 
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