現代意識潮流を探る
214848 同類闘争の制覇力は結局共認統合力
 
雪竹恭一 ( 47 大阪 営業 ) 09/09/12 AM10 【印刷用へ
軍体や警察、体育会サークル等、序列規範が強く残存している集団も存在するが、そのような集団も共認原理で統合されてゆくと言えるのか?

例えば、自衛隊や警察の組織も序列原理ではなかなか若手が動かなくなり、寮生活でも4人部屋など、仲間との共同生活を通じてヤル気を育てようという取り組みがされている。

体育会サークルでも、かつてのように序列関係にものを言わせたチーム運営では後輩はついてこないし、育たなくなった。先輩・後輩の序列関係はあっても、お互いに仲間として仲のいいチームの方が強くなるケースが多いと聞く。

おそらく、これら序列規範が強く残存している集団であっても、既に序列原理では統合できなくなってきており、共認原理で統合するしかないという事情は同じである。

そのように集団の統合原理が変わってくると、序列規範の意味合いも序列原理によるものと共認原理によるものでは違ってくる。

序列原理は力の原理であり、(元々の本能原理から言えば)相手が納得しようがしまいが関係なく、一方的・強制的に従わせるという原理である。人類集団では「序列を共認」することによって序列規範が成立するわけだが、一方的・強制的に従わせるという共認はあくまで「追」共認でしかない。(言葉の厳密な意味からすれば共認とは言い難い。)従って、序列原理に基く序列規範は、命令絶対で、有無を言わさない高圧的(権力的)なものとなってゆく。

それに対して、共認原理に基く序列規範は、期待と応望⇒能力評価共認によるものであり、お互いが納得づくである。従って、嫌々従うというものではなく、むしろ積極的に肯定し合い、仲間関係の絆を深めるものとなってゆく。(注:別の言葉があった方がいいのかも知れないが、共認原理になったからと言って序列≒能力ヒエラルキーがなくなるわけではない。)

「追」共認による規範は、強制的な圧力が働くうちはある程度機能するが、活力源にはなりにくく、圧力が緩むとたちまちその実効力を失ってしまう。それに対して、本源的な共認による規範は、活力源ともなり、持続力がある。

どれだけ強い集団になれるかどうかは、結局共認統合力によるのではないだろうか。
 
  List
  この記事は 213549 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_214848
  ※トラックバックは承認制となっています。

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
超国家・超市場論1 新しいまつり場は、国家と市場を超えられるか?
超国家・超市場論2 闘争(能力)適応 と 共生(取引)適応
超国家・超市場論3 置かれた環境を貫く 闘争圧力を把握せよ
超国家・超市場論4 同類闘争の圧力と共認統合の限界
超国家・超市場論5 私権闘争・掠奪闘争をどう止揚・統合するのか?
超国家・超市場論6 生存圧力に基づく同類闘争から、同類圧力に基づく同類闘争=認識競争へ
超国家・超市場論7 私権闘争を統合した 力の序列共認
超国家・超市場論8 国家(力の序列共認)と その統合限界
超国家・超市場論9 私権闘争の抜け道が、交換取引の場=市場である
超国家・超市場論10 何をするにもお金がかかる社会
超国家・超市場論11 市場は社会を統合する機能を持たない
超国家・超市場論12 市場の拡大限界は、国家の統合限界でもある
超国家・超市場論13 人類の新たな活力源=圧力源
超国家・超市場論14 外向収束⇒認識収束に応える『認識形成の場』
超国家・超市場論15 『認識形成の場』こそ、新しい社会統合機構の中核である
超国家・超市場論16 ゼロから、自分たちの『場』を作る活動
超国家・超市場論17 新しい社会統合機構が、国家機関を吸収・解体する
超国家・超市場論18 認識形成の『場』を構築することこそ、真の社会活動である
超国家・超市場論19 もう、傍観者=インテリ統合階級は、要らない
超国家・超市場論20 認識形成は遊びではない、生産活動である。
超国家・超市場論21 『認識形成の場』が、なぜ有料化されるべきなのか?
超国家・超市場論22 お金は、現実の必要度を測るモノサシ
超国家・超市場論23 『必要か、必要でないか』という真っ当な判断の土俵が出来てゆく
超国家・超市場論24 必要か否かの『判断の土俵』が、国家と市場を呑み込み、解体し、再統合してゆく
超国家・超市場論28 新しい可能性が顕在化するとは、どういうことか?
超国家・超市場論29 新しい『場』は、古い評価指標の洗礼を受けて、はじめて顕在化する
超国家・超市場論30 実現の論理
判断の土俵と解体・再統合 大学の例
判断の土俵とは、人々の潜在思念が作り出した共認圧力の場
『必要か否か』が環境問題に対する基底的な答えになる
社会統合組織の史的総括 国家と教団
社会統合組織の史的総括 市場と演場
大衆の期待の変化に応じて統合力も変わってゆく
マイナス原因構造とプラス実現構造という両輪
支配階級の私有権は絶対不可侵だが、庶民の私有権は剥奪され得る

『るいネット』は、47年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp