現代意識潮流を探る
214752 充足志向の方が実現可能性が高い
 
雪竹恭一 ( 47 大阪 営業 ) 09/09/11 AM00 【印刷用へ
>一般に危機状況では、危機を突破しようとする意識的な実現志向が強く生起するが、その実現可能性は小さい。他方、充足状況では、無意識に近い弱い実現志向しか生起しないが、その実現可能性は大きい。

今まで充足状況では人間は堕落するものと考えてきたが、認識を転換する必要がありそうだ。

例えば、私権時代の歴史を振り返ると、戦争に勝った国は平和・安定が訪れると、必ずと言っていいほど堕落し、滅亡していっている。栄枯盛衰の歴史を繰り返してきたと言ってもいい。

これは、おそらく闘争からの解脱という人類の弱点構造に根ざしている。闘争における過剰緊張状態を弛緩し、発散させるために、人類は様々な解脱様式を開発してきたが、闘争圧力が弛緩してしまうと、解脱埋没し、堕落してゆく。

生存圧力が強力に働いている状況下の闘争圧力は、私権不全⇒私権闘争を圧力源にしており、元々が個的な私権充足を志向するものだったがゆえに、闘争に勝利して私権を獲得してしまうと、個的充足のための解脱に埋没し、必然的に堕落する。

それに対して、生存圧力が弛緩したうえでの充足収束は、充足志向のベクトルが違う。闘争圧力は、共認不全⇒共認闘争を圧力源としており、充足志向のベクトルは、個的な私権充足を志向するよりは、みんなの充足を志向するものとなる。そこでは、むしろ個的な私権充足はみんな充足を妨げる対立物となる。したがって、個的な私権充足を貪れば貪るほど、空しくなり、非充足となってしまう。みんなを充足させようとすると、さらにどうすればいいか実現の方向に頭を使うしかない。だから、堕落ベクトルには歯止めがかかる。

共認充足のための充足志向は、みんな充足の実現に向うというベクトルを持っているがゆえに、実現可能性が高くなると考えられるのではないか。
 
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