戦争の起源
214642 世界で最も多額な取引(1位石油・2位武器・3位麻薬)
 
孫市 ( 会社員 ) 09/09/09 PM06 【印刷用へ
世界の紛争の多くはアメリカが関連している。そして、これまでもその内実は「石油利権」にあったことは間違いない。

しかし、それだけではない。
商品として世界でもっとも多額の取引は石油であり、第2は武器取引、そして第3位が麻薬取引なのである。

アフガニスタンは、石油のパイプラインを通す重要地点であり、かつアヘンの世界最大生産地。そして紛争の継続により武器取引ができる。

アフガニスタン紛争はアメリカにとって必要不可欠なものになっている。

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世界第3位の取引商品

 世界でもっとも貧しいアフガニスタンの農民がアヘンの最初の段階を担い、先進国の暴力団が販売の末端を担当し、途中の流通ルートと資金洗浄を世界のエリートが支配しているという構図を想定することは、暴論であろうか。アヘンをめぐるヒエラルキーが世界的に存在しているのではないだろうか。最初のアフガニスタンのアヘン生産者たちの売り渡し価格の100倍が末端価格なのである(VOA=Voice of Americaの2004年2月27日の放送における米国高官の談話)。

 UNODCは、2003年におけるアフガニスタンのアヘン生産額を、10億ドルと推定した。アフガニスタンの仲買人は13億ドルの収入を得た。つまり、30%の利益を得た。13億ドルという数値は、アフガニスタンのGDPの約半分の大きさなのである。アフガニスタン農民が手に入れたアヘン販売価格は、1キログラム当たり350ドルであった。

しかし、アフガニスタンでの取引は、アフガニスタン産アヘンの全取引額から見れば信じられないほどの少額である。UNODCの推計では、アフガニスタン発のアヘンの世界全体での取引額は300億ドルになる。13億ドルだけでも大変な額なのに、30倍にもなったのである。

 ヘロインになると価格は爆発的に高騰する。1キログラムのアヘンから100グラムのヘロインが抽出できる。ニューヨークのヘロインの末端価格は、1キログラム当たり10万ドルであった(純度75%)。

ただし、ニューヨークのヘロインはアフガニスタン産よりコロンビア産の方が多い。それでも、英国で消費されるヘロインの90%はアフガニスタン産である。世界のヘロインの70%はアフガニスタン産である。アフガニスタン産のヘロインは世界で4000億から5000億ドルを稼ぎ出している。

 国連が世界のアヘン貿易額を初めて推定したのは、1994年であったが、この額はこの年の石油貿易額に匹敵していた。IMFの推計によれば、マネー・ロンダリング(資金洗浄)の額は、世界全体で年間1.5兆ドルある。これは世界全体のGDPの5%に相当する額である(Asian Banker, August 15, 2003)。

この資金洗浄のほとんどは麻薬関係であるという。ちなみに、商品として世界でもっとも多額の取引は石油であり、第2は武器取引、そして第3位が麻薬取引なのである(The Independent, February 29, 2004)。

おわりに
 ソ連のアフガニスタン駐留時代に、内外から米国はアフガニスタンの麻薬取引の実態調査に乗り出すべきだとの要請が出されてはいた。しかし、米当局は、当面もっとも重要なことは対ソ連の軍事行動を取ることであって、アヘン問題はいまは小さなことであると言い逃れしていた(Alfred McCoy, "Drug Fallout: The CIA's Forty Year Complicity on the Narcotics Trade," The Progressive, August 1, 1997)。
 
 これだけの巨額の取引が、単にテロリストや地方軍閥の手に独占されているとは想像しにくい。むしろ正統な位置にある権力がこの販売ルートを支配していると見なす方が自然なことではないだろうか。

麻薬の販売ルートを支配することは、石油パイプラインを支配することと同じ重要性をもつ。CIAがその最大のオルガナイザーであるとの疑惑は否定しきれないのである。

国際経済ウォッチングより引用リンク
(引用以上)
 
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