日本を守るのに、右も左もない
214471 日本が侵略されなかった理由
 
是永恒久 ( 中年 東京 会社員 ) 09/09/06 PM06 【印刷用へ
 日本が侵略されなかった理由としては、西欧から遠かったからとか島国だからなど地政学的な事を言われることがありますが、当時の日本人の資質が他のどの国の人々とも全く違っていたからであるという理由が大きいようです。

 当時、徳川家康はキリスト教を統制することよりも、貿易による経済的利益を優先したので、キリスト教信者が急増したようです。結果、幕府にとってこれは脅威となりました。スペインが、キリスト教を広めて日本を征服しようとしていると言うことを知り、幕府は1612年、キリスト教禁止令を出し、その後、幕府は日本船の渡航にも次第に制限を加え、1612年には、日本人の海外への渡航も帰国も、すべて禁止することになりました。

 後に島原の乱などの反乱もあり、鎖国していなければ、今の日本はキリスト教により違う国になっていたかもしれません。

「世界の偉人たちが贈る日本賛辞の至言33撰」波田野毅著より引用します。以下引用です。(P25〜P34)

■フランシスコ・ザビエル(1506〜1552年)の至言
 イエズス会の宣教師。初めて日本にキリスト教を伝えた。イエズス会設立者のひとり。


この国の人々は今までに発見された国民のなかで

最高であり、日本人より優れている人びとは、

異教徒のあいだでは見つけられないでしょう。

彼らは親しみやすく、一般に善良で、

悪意がありません。

驚くほど名誉心の強い人びとで、

他の何ものよりも名誉を重んじます。

大部分の人びとは貧しいのですが、

武士も、そうでない人びとも、

貧しいことを不名誉と思っていません


■日本人の民度の高さに驚く

 西欧人以外の多くの異人に接してきたザビエルは、日本人があまりにも民度が高く優秀なので驚き、前掲のような讃嘆を繰り返し繰り返し述べています。おそらくザビエルは、ヨーロッパよりも日本の文化の水準の方が高いと感じたのでしょう。たとえば、「好奇心が強く、しつこく質問し、知識欲が旺盛で、質問はきりがありません」「とても気立てがよくて、驚くほど理性に従います」「日本の人々は慎み深く、また才能があり、知識欲が旺盛で、道理に従い、その他様々な優れた素質がある」と言い、その優れた資質に驚きをかくせません。(中略)


■清貧を良しとし名誉を重んずる

また、清貧を良しとし、名誉を重んずるということが、日本人の特徴として特筆されています。「日本人たちは、キリスト教の諸地方の人々が決して持っていないと思われる特質を持っています。それは武士たちが、いかに貧しくとも、そして武士以外の人々がどれほど裕福であっても、大変貧しい武士は金持ちと同じように尊敬されています」
「名誉は富よりもずっと大切なものとされています」。
武士は名誉が大切なため、お金儲けのような不名誉な行為に走ることがなく、よって下から絞りとって、自分を富ませるということもありませんでした。ですから貧乏にはなりますが、不正は少なく、民は潤い、よい社会になっていきます。

(中略)

■西欧の魔手から逃れられた理由

 ザビエルは純粋に布教の希望で日本に来たものと思われます。しかし、植民地化の先兵としての役割をはたしていた宣教師も多かったのです。宣教の名のもとに他国に入り込み、それを足がかりにして侵略していくという手法です。

 明治維新後日本に来たチェンバレンは、こう言います。
「わがキリスト教と人道主義をふりかざす人びとが、実は単なる偽善者に過ぎないことを−どの東洋諸国民も知っているので−彼ら(日本人)もまた充分によく知っている」

 大航海時代はその実、ヨーロッパ諸国の大侵略時代でした。東南アジアは多く植民地化され、日本にもその魔の手は来ました。しかし西欧は、他の民族とは違うものを日本に見て、征服することに困難を感じました。その理由は…、


@ 武士の存在
 名誉心が強く、人に誇りを傷つけられるのなら、死を賭してでもそれを防ぐという武士は、征服する側としてはとても手ごわい存在だったでしょう。イタリアのイユズス会巡察師のアレッサンドロ・ヴァリニヤーノは「日本は何らかの征服事業を企てる対象としては不向きである。何故なら(中略)国民は非常に勇敢で、しかも絶えず軍事訓練を積んでいるので、征服可能な国土ではない」といっています。

A 進取の気風がある
 種子島に鉄砲がきて、二挺買い取ったらすぐそれを自らの手で作り上げ、10年のうちに日本に普及させる日本人の凄さ。これは新しい物を取り入れる気概と明敏さがあり、また、伝達網がしっかりしているということです。進取、自主ができない国が一般的で、植民地化されてしまいました。

B 民度の高さ
 字の読み書きできる人が多く、理知的で理解が早い。高い道徳性で秩序が保たれている。つけ入るスキもない。

C 上の命令はよく聞き、統率が取れている
 いざ戦いとなると手強い存在。

D 地理的条件
 日本はヨーロッパから遠く、また東南アジアの植民地からも距離があり、海に囲まれ征服の軍を出すにしても陸続きの兵站の供給ができない。


さらに前記理由の手強さを見るに、乗り込んでいっても、苦戦し、兵站の供給にも困り、よって勝つのは困難と考えたのでしょう。

 これらの理由により諸外国は、単純な征服は手控えざるをえませんでした。そこで、作戦変更し、まずは宣教または貿易で門戸を開かせ、足がかりを作り、しかる後、戦争にもって行く、そんな作戦だったでしょうが、江戸期の指導者はそれを見抜きいわゆる「鎖国」という政策を実施し、相手が来られないようにしたわけです。

(中略)フランスの啓蒙思想家ヴォルテール(1694〜1778)は、『習俗試論』という大著を著していています。その本の最終章は、なぜか日本についての記述で、「17世紀の日本と同国におけるキリスト教の消滅について」という題で、以下のように述べています。

「日本人は寛大で、気安く、誇りの高い、そして、その決断に関しては極端な一民族である。彼らは最初異国人たちを好意をもって受け入れた。ところが、自分たちが侮辱されたと信ずるや、彼らとはきっぱり縁を切った」と述べ、キリスト教の日本壟断の意図に対する日本の英断を称えています。

インドの首相ネルーは、この時期の日本についてこう述べています。

「むしろかれらが、ヨーロッパとはほとんど交渉がなかったにもかかわらず、宗教という羊の皮をかぶった帝国主義の狼を看破る洞察力をもっていたことこそ、おどろくべきことだ」

 このようにして、西洋の恐るべき植民地化の罠から脱した日本は、世界史的にお特筆すべき長期の平和な江戸時代を築きました。

以上引用終わり。
 
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