日本を守るのに、右も左もない
214381 民主党の勝因は保守収束の潮流に乗ったからでは?
 
雪竹恭一 ( 47 大阪 営業 ) 09/09/05 PM04 【印刷用へ
政権交代というと保守と革新が交代したと捉えられがちだが、今回の自民から民主への政権交代はたぶん違う。むしろ、民主の方がより保守収束の流れに乗っていたというのが、民主党勝利の勝因にあるのではないだろうか。

マスコミの論調では、長年の自民党政治に嫌気がさして、反自民の票が集まった(政策で評価されたわけではない)などと分析されているが、おそらく単にそれだけではない。

今回の選挙戦では、各党とも「生活を守る」ということを公約にしており、実際の政策内容もバラマキ型であることには大差なかったが、民主の方が、より生活防衛に直結する政策に踏み込んでいた。その点で、民主の打ち出した政策の方が、自民よりは可能性を感じさせるものであったという面もあるのではないか。

前回の小泉選挙からの流れを見ると、構造改革という名の新自由主義の拡大によって、格差が拡大し、従来の秩序がガタガタに壊されていっているという現実がある。さらに言えば、それに昨年来の経済危機が追い討ちをかけ、生活の先行きが見えなくなってしまっているという切実な現実がある。

おそらく、多くの人々は構造改革がゴマカシであったことを実感しており、「改革」よりは「安定」を望んでいる。それほど贅沢はしなくてもいいから、日本人らしい普通の暮らしは守りたいというのが大多数の庶民の感覚だろう。この庶民感覚は保守意識そのものである。

時代潮流的に見ると、そもそも自民も民主も'70年の貧困の消滅以降の大潮流から言えば、どちらも保守であると言ってもいい。貧困の消滅とともに充足収束→安定・保守収束の意識潮流が強まってゆき、その一方で、左翼的要求運動は衰退していった。その過程で起こった政治構造の変化が、従来「革新」と言われた社会党や共産党の没落であり、小選挙区比例代表制による二大政党制への志向であった。その保守収束の潮目をより的確に読んでいたのが民主であったということだと思う。

※実際、開票速報のインタビューで、民主の藤井最高顧問が、「国民の7割は安定を求めている。変革なんかは求めていない。せいぜい変革を求めているのは残りの3割程度だ。」と答えていたのが印象的であった。その眼力が本物であるのかどうかが今後試される。
 
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