共認運動をどう実現してゆくか?
214055 改革を唱える民主党に危機を感じる
 
田野健 HP ( 48 兵庫 設計業 ) 09/09/01 AM04 【印刷用へ
民主党がついに与党になってしまいました。
すでに危機を唱えているブロガーはたくさんいますが、縄文塾の中村氏が取り上げた米沢勉氏の投票前々夜に書かれた記事リンクはそれを強く憂慮しています。

国民がなぜ民主党に投票したのか?
ここの分析はこれから始まりますが、国民の変化への期待もありますが、氏が言うように、小泉選挙の時に見られた変革への軽い気持ちもあったように思います。

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>衆議院選挙を明後日に控え、マスメディアはこぞって民主党の大勝と報道(情報操作)しているようです。これがいかなる思惑で行われているのかは分かりません。
    (中略)
しかし、実際に投票するのは国民一人ひとりです。こればかりは変えられません。とすると、もし明後日の開票で民主党が第一党となれば、これは当然ながら、過半数の国民が自らの投票行動において民主党に投票することを選択した結果、と云うことになります。

なぜ民主党あるいは民主党の候補者に投票したのでしょうか。当然、民主党に何らかの期待を抱いて投票したのでしょう。

では、民主党の何に期待したのでしょうか、マニフェストに期待するところがあったのですか。それともマスメディアを通じて報じられた自民党の駄目さ加減に嫌気がさしたのでしょうか。
それでは、民主党が政権の座について、鳩山由紀夫が総理大臣に就任して日本は本当によくなるのでしょうか。景気がよくなりますか、失業率が低くなりますか、年金が増えますか、税金が減りますか、日本が平和になり
ますか。

絶対になりません。

なぜなら、民主党は自民党を出て行った保守の人から、旧社会党を出て行った革新崩れの人まで、まんべんなく揃えています。云ってみれば、右
から左まで幅広い連中、しかも保守本流にも,革新本流にも属せなかった中途半端な連中が、吹き溜まりに集まるゴミのように集まったのです。

そして、集まってから何らかの政治的信条を確立したか、と云えばそうではなく、民主党内は百家争鳴、勝手なことを云いまくって妥協することが無いのです。ですから、民主党のマニフェストなるものが、ころころと色つきの飴玉のごとく変わるのです。

ごくごく平和で日々何事もない時代、あるいは時期ならば、たまには政権交代があってもいいじゃないか、と半ば遊び心で投票することも許されるかも知れません。その頃ならば、政権を取ると云うことがどんなものか学
ばせるのも無駄ではないかも知れません。

しかし、百年に一度と云われる世界的経済危機、同時不況の中、麻生政権といえども改善の途半ばです。

ここで政権交代させて、日本をころころ変わる民主党の政策に委ねたらどうなりますか。全ての政策は少なくとも1年以上停滞し、来年度予算も組めず、それこそ未曾有の混乱のうちに日本は世界中から見放されます。日
本沈没です。第一、ここ数ヶ月で大流行が懸念されている新型インフルエンザさえ民主党の素人政治家に処理できますか。パフォーマンス男菅直人にできますか。

鳩山由紀夫は「4年のうちに……」などと逃げ腰で云っていますが、日本の政治機構にまで手を突っ込み、どうするのか知りませんが役人の天下りを厳禁して官僚を整理し、役人を半減して官でなく政が主導する政治を行
う、などと云うことがたった4年やそこらでできるのでしょうか。

民主党は、官公庁の役人の労働組合の連合体であるいわゆる「連合」が最大の支援団体ですから、「ヤミ専従」の役人すら整理できるとは思えません。たちまちのうちに連合からクレームがつくはずです。

小泉元首相が実現した郵政民営化も見直すと云っていますが、制服一つ、封筒一つ変えるだけでもいくらかかると思っているのでしょうか。

(過去の特定郵便局なるものが脱税の温床であったことは、私自身が身近で見聞きしたのでよく知っています。特定郵便局に預けられた金には、税務署の査察官ですら手が出せなかったのです。当時、自民党内で郵政民営
化に反対して、結局自民党を出て行った連中も、これが目当てだったのです。)

ことほど左様に、民主党が目指すと称している日本の改革は、この経済危機、社会危機の中ではできないのです、いや、してはならないのです。

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民主党が改革を唱えるのは小泉選挙と基本的には同じ路線です。
氏が言うように経済危機の中でやるべきことは既存のシステムを破壊することではないと思います。
何が突破口か、何が実現方針化それをきちんと詰めて、既存の体制をある程度維持しながら舵を切っていく。今、政治に求められているのは劇的な変化ではなく一歩づつ積み上げる実現の方針だと思います。
始まったばかりの民主党政治ですが、その行動に一歩でも近づいていく政治家が含まれていることを期待しています。

先の投稿である潮流9ではそれを示唆しています。

>経済破局下においては、何よりも『食料の確保』『仕事の確保』etc実現能力が問われる。しかし、盲滅法に動くのは危険である。そこで、実践行動を導く道標が必要になる。213992(岡田氏)
 
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