日本を守るのに、右も左もない
213956 なぜ、日本一国が、侵略を免れたのか?(先兵ザビエルの到来)
 
たっぴ ( 33 京都 会社員 ) 09/08/30 PM04 【印刷用へ
以下、
侵略の世界史 
清水 馨八郎 (著)より主要部抜粋引用。

≪なぜ、日本一国が、侵略を免れたのか≫
十九世紀の半ば、白人の世界侵略は、アフリカ、中南米、アジア、太平洋地域を獲りつくし、【残りは極東アジアのみ】となっていた。

アメリカは太平洋を東から西へと侵略の手を伸ぼし、ハワイ、フィリピンをすでに手にしていた。ロシアは沿海州まで獲得し、日本海を隔てて、日本に向ぎ合うところまできた。英仏はすでに中国の分割を開始していた。日、朝鮮、中国、満州をどこが獲るか、興味はその一点にかかっていた。
一八五三年ペリー艦隊の浦賀来航は、こうした中で起きた。

★近世五〇〇年において、非白人の国分ほとんどすべてが白人の植民地に組み込まれていった中で、極東の小国日本のみが、なぜ結果的に独立を保ち得たのか。

日本列島はヨーロッパから西回りで来ても、東回りで来ても、最も遠い国、だから侵略を免れたとみるのは充分な解釈とはいえない。

★コロンブスのアメリカ大陸到達(一四九二年)からわずか五〇年後、
 ポルトガル船が早くも種子島に漂着(一五四三年)している。

☆スペインがインカを滅ぽしたように、日本を抹殺しようとすれば、
 けっして不可能ではなかったはずだ。

十九世紀の問題を考える前に、
十六世紀にさかのぽって第一回の危機について考えてみよう。

≪鉄砲製造で、たちまちのうちに欧米を凌駕した日本人≫
スペインの【ザビエル】がキリスト教の布教のため鹿児島に来日したのは、鉄砲伝来からわずか六年後の一五四九年であった。十六世紀における侵略の先進国のスペイン、ポルトガルの手口は★「鉄砲と十字架」である。日本においても早くもこの二つが揃ったのである。

しかし、日本はここからが違った。ポルトガル人から【たった二挺】の鉄砲を買った種子島の八坂金兵衛は、一年後には一○挺を製作し、数年後には種子島には六〇〇挺の鉄砲があったという。

★改良に改良を重ね、種子島という名の火縄銃は、本場のヨーロッパをしのぐ、猛烈な早さで日本全国に流布し、その機能の改良もヨーロッパ以上に進んだ。ここで興味あるのは、鉄砲が偶然、種子島という名の島に最初に伝来されたことだ。

★その種は忽点ちコピーされて、【全国に普及】したことだ。鉄砲はその半世紀も前に中国に伝わったのに、【支那人の中華思想で真似することも、その技術もなかった。】
鉄砲伝来からわずか三二年後の長篠の戦いで、織田信長軍は鉄砲隊三〇〇〇人を三隊に分けての一斉射撃で、武田軍に勝利している。

≪日本人の特性≫
新奇な物に遭遇した時の日本人の好奇心と、優れた対応とその機敏さは、戦後、トランジスターをみて、たちまちトランジスター商人となり、続くテレビも、自動車も、本場の米国を追い越した例に通ずるものである。
明治維新直後に鉄道を輸入し普及し、やがて世界一の新幹線を走らせたのも、同じ線上の日本人の特性である。

★この特性の始まりを、鉄砲の普及に見ることがでぎる。これで早くも日本は、白人の【侵略の手段である鉄砲】を、こちらも持ってしまったのである。

次に【侵略支配の先兵であるキリスト教】であるが、当初、信長も秀吉も宣教師を優遇し、布教を許した。

両者ともキリシタンの宗教部分には何の関心も持たなかったが、ただたんに宣教師が南蛮貿易に役立ち、海外情報を知るために利用できたからであった。キリシタンは当初九州で信者を増やし、キリシタン大名たちが勢力を伸ばしてきた。秀吉は九州征伐に際して突如キリスト教布教を禁止し、宣教師の国外退去を命じた(一五八七年)。

★バテレン(神父)の衣の下に【武器を見たから】である。
★確かにザビエルは、【ローマ教会の戦闘的一派ゼスイット派】に属し、教会にはマニラから持ちこんだ鉄砲や弾丸を貯蔵していた。明らかに【当時の神父は、侵略の先兵だった】のである。

家康は当初、貿易奨励のため、キリスト教に寛大な方針を採ったが、慶長十年(一六〇五年)にはキリスト教信徒の数は七〇万となり、教線も仙台にまで延びた。その発展は幕府に脅威を与えるとして、『六二二年、全国的に禁教令を発した。

キリスト教禁圧の原因は、
@宗教一揆のおそれがあること、
A神を絶対最高の主とし、その下における一切の平等を主張し、
 殉死、切腹などの封建倫理に反する教理を説いたこと、
B日本固有の信仰(神道、仏教)を破壊するおそれがあること、
Cポルトガル、スペインの領土的野心に気づいたこと、
などであった。

★後発のオランダは、先発のスペイン、ポルトガルに領土的野心があることを【幕府に密告】し、独り幕府に取り入って一六三九年、鎖国令が出た後も白人国の中で唯一長崎・出島での貿易を許された。

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ザビエルを初めとして、当時の神父は、侵略の先兵だった。
学校の教科書で教えられる内容と違い、非常にショッキングな事実ですが、今迄の流れからすると容易に想像がつきます。

十字軍も、キリスト教の仮面を被った先兵だったわけで・・・
キリスト教そのものが、略奪を正当化する為の手段となっている。
 
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