現代意識潮流を探る
213882 【充足可能性の実現】を採取部族に学ぶ
 
西谷文宏 ( 32 和歌山 建築設計 ) 09/08/29 PM06 【印刷用へ
>但し、人類は1万数千年前、飢餓から解き放たれた採取部族の時代に、一度、これに近い状態を経験している。(213622

採取時代の社会状況については、実現論1_8_01実現論1_8_04に詳しい。
>外圧が低下すると集団統合力が低下し、規範収束力も低下してゆく。同時に、外圧の低下につれて解脱収束(中心は性充足の欠乏)が強まってゆく。更に、集団規模が拡大したこともあいまって、原モグラ以来1億年に亙って踏襲してきた首雄集中婚を維持することが困難になっていった。こうして約1万年前、人類の雌雄(婚姻)関係は劇的に変化してゆくことになったが、豊かな山野や海辺に進出して木の実などの採集や漁労に転じた採集生産の部族と、従来通り獲物の豊かな森林で狩猟を続けた狩猟生産の部族では、全く異なる婚姻規範を形成する。
>東アジアの黄色人(モンゴロイド)をはじめとして、世界人口の過半を占めていた採集・漁労部族は、仲間の解脱収束→性欠乏の上昇に対して、皆が心を開いた期待・応望の充足を更に高める方向を目指し、部族内を血縁分割した単位集団(氏族)ごとの男(兄たち)と女(妹たち)が分け隔てなく交わり合う、総偶婚規範を形成した(但し、氏族を統合している部族レベルでは首雄集中婚が踏襲されている事例が多いので、正確には上部集中婚・下部総偶婚と呼ぶべきだろう)。
>何れにしても、期待・応望充足を最大の活力源とする採集部族は、総偶婚によって期待・応望(=共認)充足を破壊する性闘争を完璧に解消して終うと共に、総偶婚によって一段と期待・応望充足を強めたことによって、その充足を妨げる自我回路もほぼ完全に封印していった。


【外圧低下】⇒【充足思考・安定志向】の一方で、【集団統合力低下+規範収束力低下+解脱収束】と言う問題へと陥った採取部族だが、総偶婚と言う新しい婚姻システムを形成することで、性闘争と自我回路の完全封鎖を成し遂げ、集団の成員全ての充足(期待・応合充足)と集団統合力の再生+集団活力の上昇を実現した。

採取部族に見られる、この実現志向こそ、213622で述べられている「充足状況では、無意識に近い弱い実現志向しか生起しないが、その実現可能性は大きい」と言うことの歴史的傍証であると言えるだろう。
採取部族が実現可能性を開くことが出来たのは、「(期待・応望の)充足を更に高める方向」へと収束したことによる。

現代社会も採取部族に同じく【生存圧力の消滅=外圧低下】⇒【充足思考・安定志向】の意識潮流下にある一方で、政治・経済・環境・家庭・教育etc・・・多くの社会課題・集団課題に直面しているが、これらの社会問題はマスコミによる共認支配旧観念の垂れ流しによって出口を塞がれている。
更に、マスコミが流布する「目先の」充足・安定基調によって、人々は(問題の突破の先に得られる)「本質的な」充足・安定追求へと向かわず、目先的充足・安定へと流れている。この目先収束の意識が社会問題の解決を更に困難にしている。

しかし、底流に流れる「大きい実現可能性を秘めた充足思考・安定思考」は確かなものであり、その実現可能性の扉を開くことが出来れば、(最先端のドル・米債暴落→市場崩壊の問題も含めて)あらゆる社会問題を突破していくことは可能である。
そう言う意味で、同様の状況下の中で充足可能性へと収束し、社会・集団の統合と皆の充足を実現した採取部族に学ぶべき内容は非常に多いと感じる。

採取部族に学んで我々が成すべきは(社会の「改革や変革」ではなく)「皆の(本質的な)充足」を実現する為の事実追求と可能性の提示であろう。
「潮流3:’70年豊かさの実現と充足志向」213622を読み、人々の意識潮流の底流に流れる「大きい実現可能性を秘めた充足・安定志向」を対象化した充足可能性を提示し、広めることこそ、新しい時代を実現する突破口であると認識した。
 
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