生命原理・自然の摂理
213775 生命進化とは“共同体の階層化”ではないか
 
田中素 HP ( 43 長崎 企画 ) 09/08/28 AM00 【印刷用へ
生命誕生の初期には、不完全な有機物同志が互いの機能を補完する形で、RNAワールドやタンパク質ワールドを形成し、次第に細胞という単位にまで進化を果たしてきたらしい。(原始生命と群れ【仮説】リンク

そして、細胞という身体を獲得した生命=原核生物(細菌)は、私たちが“単細胞生物”という名称からイメージするような単なる一匹狼などではなく、おそらくその歴史の初めから『バイオフィルム』というコロニーを形成し、その中で相互に情報伝達を行いながら生存してきた。212461

原核生物から真核生物への移行という次の大進化においては、同種の細胞同志の接合によって有性生殖(性)という極めて精巧な変異システムが生み出され、また異種細胞同志の共生によって真核細胞の誕生をみた。

安定と変異が両立する「性」というシステムを獲得した真核細胞は、やがて群体〜多細胞生物へと進化を遂げる。多細胞生物の身体は、それぞれに機能特化した体細胞及び、神経ネットワークや免疫ネットワークによって調和的に機能する、細胞の共同体である。さらに、規模の大小の差はあっても、全ての多細胞生物は例外なく『群れ』をつくって生存する。

現在の多細胞生物においては、始原生命時代と同様の『遺伝子の共同体』59をはじめ、細胞内各組織、細胞、個体と、その後に獲得された要素群が入れ子のように共同体を成し、同時かつ調和的に機能している。

即ち、生命の進化とは、ミクロの有機物質の状態から連綿と塗り重ねられた、共同体の階層化の過程と言えるのではないだろうか。
 
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