学者とマスコミはグルで頭脳支配
213454 田中角栄によるテレビ・新聞の系列化
 
スズムシ ( 路上 MG ) 09/08/23 AM10 【印刷用へ
キレイに5つに系列化されている日本のテレビ局と新聞社は、世界を見ても日本だけがとっている特殊な構造をしている。

この系列化を実行した田中角栄は、テレビ局・新聞社への免許交付を引替えに、自民党によるマスコミ支配を飲ませることで実現させることができた。



「電波利権」 池田信夫 新潮新書 より引用します。

(34p)
田中角栄の「一本化調整」
この頃には、テレビの台数は前述のように毎年倍増の勢いで増えており、各地から免許の申請が郵政省に殺到していた。しかし、郵政省の官僚は慎重で、田中が大臣に就任するまでは、NHK以外は東京、名古屋、北海道で7局に免許が出されていただけだった。
(中略)
このとき田中は、開局申請者を全員、大臣室に呼んでみずから「一本化調整にあたり、数日間で34局もの免許を降ろした。」


(36p)
一本化調整の匙加減には、各申請者からの政治献金も影響しただろうし、地元の有力者に恩を売ることによって次の選挙を有利にしたいとの思惑もあっただろう。また、これによって田中は、各地の放送局に直接の影響力を及ぼすと同時に、新聞社に対しても発言力をもつことができた。各地の民放の免許申請者には新聞社が多く、その出資比率などを調整することで、間接的にその言論を牽制することができたからだ。


(40p)
首相になっても、田中と放送業界の関係は続き、さらに深まった。このとき彼が行ったのは、全国のテレビの新聞との系列化だった。
初期のテレビ局は、新聞社とのつながりはそれ程強くなく、NET(現在のテレビ朝日)や東京12チャンネル(現在のテレビ東京)などは「教育専門局」という位置づけだった。系列も一本化しておらず、東京と大阪の局の間に「ねじれ」があり、毎日新聞系のTBSの番組が、大阪では朝日新聞系の朝日放送で流されたりしていた。
しかし、新聞経営が頭打ちになる一方、テレビがメディアの主役になるにつれて、新聞社がテレビ局を支配したいという要求が強まってきた。

(41p)
このとき、資本関係の変更を調整したのも田中角栄だった。財界の要望によってつくられた東京12チャンネルも、当初は科学技術専門チャンネルとして1964年に放送を開始したが、経営不振に陥り、結局、日本経済新聞社に身売りされ、のちにテレビ東京と改称される。
これによって
読売新聞=日本テレビ
毎日新聞=TBS
産経新聞=フジテレビ
朝日新聞=テレビ朝日(NET)
日本経済新聞=テレビ東京(東京12チャンネル)
という新聞によるテレビの系列化が完成した。このように系列化されたことで、自民党はテレビばかりでなく系列の新聞社もコントロールできるようになった。


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