心の本体=共認機能の形成過程
212957 イスラムの本源性〜喜捨、そして一夫多妻〜
 
Lucky ( 20代 滋賀 ) 09/08/16 AM03 【印刷用へ
今日のなんでや劇場でイスラムの本源性への言及がありました。
そこで少し、イスラムの本源性を表すと思われる事象を挙げておきます。

イスラムについては以下のページが詳しく、参考になります。(リンク
ここでは少しだけ引用させてもらいます。

注目すべきは「喜捨」という概念ではないでしょうか。
上記のページによると、こうなります。

>富の死蔵と無制限な蓄積を禁じていますが、
富の強制的な平等分配も認めてはいません。
むしろイスラームは中庸を勧めています。
イスラームの教えに従えば、
生活の手段や収入は合法的で正しいやり方で行われ、
それによって得た利益は社会に正しく分配するようになるのです。

>イスラームにおける富の社会への還元と分配は、ザカートとサダカです。
ザカートは義務であり、サダカは自発的なものです。
ザカートが正しく行われるならば、
社会の差別と貧困を抑制する大いなる力となり、
他人に対して互いに愛と尊敬の心を持ち、
他人の幸福に関心をもつ人びとの社会を作り上げてゆくでしょう。

>ザカートを人に与えることは、優越感とは全く関係がありません。
それはサラート(礼拝)と同じく信仰に基づいた義務であり、
ザカートを支払うことによって、
その人はムスリムとしての行ないを果たしたことについて
至高なるアッラーに感謝し、
自分の罪の赦しを願って至高なるアッラーに祈らなければならないのです。


>特に、財産に余裕のあるムスリムが
このザカートの務めを果たすことは素晴らしいことです。
恵みに対する感謝の気持ちと、他人を助けることのできる喜びです。
ザカートを払うことは至高なる務めですから、
人はザカートを与えた相手に何かしてやったように考えてはなりません。
むしろ自分のザカートを受け取る相手がいることに感謝しなくてはなりません。

>貧しい者がザカートを受け取るのは正当な権利であり、
それを与えることは裕福な者の義務だからです。
ザカートを与えたり受け取ったりすることは、
双方の意図が純粋で誠実でなくてはならないのです。


注目すべきは、「喜捨」は【する側】こそが感謝するという感覚。
例えば「お布施」などとは違い、
イスラムではもらう側は堂々ともらい、渡す側が頭を下げる。
これは優越感(自我)を抑制するための規範と思われる。


また、イスラムの婚姻形態である一夫多妻制も特筆すべきでしょう。
一夫多妻というと「ハーレム」をイメージする向きもあるが、
現実には夫は妻たちに対して公平かつ公正な対応が社会的に求められる。
経済力だけでなく、体力も絶倫でなければ中々対応出来ないわけです。

これらは文化人類学的に言えば、
南アジア(ミクロネシアなど)との共通点も多く見られ、
たとえばトロブリアント島の婚姻様式とも類似点が見られます。

また日本も中世までにおいては一夫一婦制度が確立していた訳ではなく、
通い婚というシステムをとってきたわけであり、
また戦後すぐの時期まで一夫多妻に酷似した婚姻様式を取ってきたわけだから、
日本とも大きな差は無いのではないでしょうか?

まだ貧困が残るが本源性を多く残している南アジアとの相似は、
豊かさを実現しつつあり、かつ本源性を残す民族としての、
イスラムの可能性として考えることができるのではないでしょうか。

また、以下のページも参考になりますので、ぜひ。
リンクイスラムの概要)
 
  List
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_212957
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
アメリカ崩壊後の世界〜イスラム世界の可能性は? 「日本を守るのに右も左もない」 09/08/24 AM10
213052 イスラムと日本の共通点 復讐の叫び 09/08/17 PM03

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、42年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp