市場の支配構造
212138 トゥルン・ウント・タクシスに関する追加資料、および現在
 
深紫 09/08/03 PM10 【印刷用へ
トゥルン・ウント・タクシス一族が宮殿を構えるレーゲンスブルクに住む日本人のブログに、トゥルン・ウント・タクシス一族に関する記事が有ったので転載します。
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(以下引用)

レーゲンスブルグの大富豪Thurn und Taxis

郵便事業の独占によって250年にわたって栄えたこのThurn und Taxisは、英国のバッキンガム宮殿より大きく、部屋が500もあるという邸宅をレーゲンスブルクに構える(1822〜)。しかしそのため税金が払えず財宝を売ることが度重なった。
Thurn und Taxisの家系を守ることへの不安を抱える王妃Gloriaは、オートバイに乗ったりワイルドなヘアスタイルで庶民を驚かせる一方、自宅にはMick JaggerやMichael Jacksonを招いたりした。王家の血を守る待望の息子Albert(1983−、12代目)を含む3人の子供を授かった。Gloriaは1990年の夫の死後、経営の失敗からマネージャーを次々と首にし、5300万マルク(3000万円弱)の不用品をバイエルン州に対して4500万マルクで売り渡した。
邸宅の庭は、夏になるとしばしば一般市民にオープンエアーコンサートとして開放している。

Thurn und Taxisという銘柄のビールがある。以前絶大な人気を誇っていたがいまやレーゲンスブルグでの製造は中止され、現在はミュンヘンにあるPaulaner醸造所によるものである。
( リンク )…ビール・Thurn und Taxis(ドイツ語)

コロンブスがアメリカ大陸を発見した2年後の1494年に郵便制度を設立、フランス革命前の全盛期には北海からネパールまでの巨大なの郵便物をカバーした。
1867年Thurn und Taxisの郵便制度はプロイセン(北ドイツ)によって没収された。郵便制度国有化の中、Thurn und Taxis一家は120もの醸造所を買占めた。品質の良さから急速に醸造所としての地位を駆け上がった。バイエルン州一古い醸造所であるThurn und Taxisはピルスナーに力を入れる一方で、1988年伝統的工法により最初のライムギビールとして樽からノンアルコールのヴァイスビアー(白ビール)を造った。1996年以降ミュンヘンとローゼンハイムにて製造されている。

また、一家は郵便制度を発明しただけでなく、355年にわたって郵便制度を運用してきた。
Franz (Francisco) von Taxis (1459 -1517)は馬による郵便制度を作り出し、ハプスブルク家によって認められ(チロル地方(現ドイツ・オーストリア・イタリアの国境付近)を手に入れたハプスブルク家は更なる領土拡大のためにコミュニケーションの大切さを痛感していた)、1490年フリードリッヒV.皇帝の命を受け独占事業となった。 1512年より貴族の仲間入りをし、1608年ハプスブルク家の男爵として迎えられる。
18世紀の後半、一般にブリュッセルからパリまで40時間かかっていた時代に、ブリュッセルからウィーンまでThurn und Taxisは5日で郵便を配達した。これは通常考えられるスピードの4倍もの速さである。その秘密は馬をリレー形式で使ったところにある。
1852年郵便切手を発行
最初にThurn und Taxisの独占を攻撃したのはナポレオンだった。1867年郵便制度を国有化したが、Thurn und Taxisは食料品、銀行、鉄道と手を広げたため、郵便の国有化による打撃はわずかなものだった。

(引用以上)

トゥルン・ウント・タクシス家の公式ホームページを見ると、まさに宮殿であることがわかります。現在は、中庭をコンサート会場にしたり、部屋のレンタルまでしているようです。(サイトからは、ハチミツやジャムも買えます)
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また、「レーゲンスブルク(Regensburg)は第二次世界大戦の被害を免れた数少ないドイツの歴史都市であり、 ドイツで最も保存状態のいい中世都市として知られている」ようです。連合軍も爆撃を避けたということでしょうか。
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